あらすじ
シリコンバレーではじまった、スタートアップが多忙な投資家から資金提供を受けるために短時間で行うプレゼン、それが「ピッチ」です。従来のプレゼンとは異なり、相手の予備知識や環境などの条件が整っていない中でも、「その場で相手の決断を引き出す」ことをゴールとしています。本書は、日本初のスタートアップ・アクセラレーターであるOpen Network Lab(オープンネットワークラボ:オンラボ)が、日本のスタートアップを支援する中で、積み重ねてきたピッチのノウハウを紹介しています。投資家の決断を引き出す説得力あるピッチを作るには、前提として「誰のために」「どんなビジネスを」「どうやって」作るのかといった、ビジネスの結晶化が欠かせません。これまで多くのスタートアップを支援し育ててきたオンラボ独自の、ビジネス創出のメソッドを丁寧に解説しています。
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Posted by ブクログ
ピッチ=相手の決断を引き出す手段
・フレームワーク(わたしのアイデアは)
誰の
課題を
解決する
なぜ今
既存代替品
市場規模
なぜあなた
・検証
ユーザー/課題/解決策/プロダクト/市場
・ピッチを組み立てる手順
必要な要素を洗い出す
プロットを組み立てる
ストーリーを設計する
スクリプトを用意する
スライド資料を作成する
実演し、効果を高める
Posted by ブクログ
Pitch ピッチ 世界を変える提案のメソッド
著:Open Network Lab
ピッチとは、相手の決断を引き出す提案方法である。
一番の特徴は、相手の予備知識や環境などの条件が整っていない中でも、その場で相手の決断を引き出すことをゴールにすること。
相手が「何に注目するか」「どう受け止めるか」に想像力を働かせて要点を絞り、短い時間でも、伝えて「決める」。これらピッチのノウハウは「人を巻き込んでいく技術」として、ビジネスに限らずあらゆる場面に活用できる。
本書の構成は以下の6章から成る。
①ピッチとは何か?
②スタートアップがピッチで「人を動かした」事例
③ピッチで人を動かすために/アイデアの具体化
④ピッチの組み立て方
⑤オンラボ卒業生インタビュー
⑥未来を切り拓くピッチ
ピッチもプレゼンも相手に決断してもらい、理解してもらうことが必要であり、自分が言いたいことではなく、相手に刺さることを伝える、相手を軸として考えた伝え方が必要である。
しかし、ピッチでは、前提条件が揃っていない状況で、相手を動かすことが求められる。聞き手に全てを合わせることが不可能な中で、型を意識しながらも、型にはまりすぎず、論理的であるも、情熱的な気持ちも折り込みながら展開する必要性が出てくる。
魅せ方や伝え方、内容もしかることながら、それを超越した見えない何かが複合的に組み合わさり、爆発しながら相手へと気持ちが届く。そのなかなか見えない何かについての「型」と「情熱」についてが書かれた一冊となっている。
Posted by ブクログ
今は起業する気は全くないけど、気になって読んでみました。
人を動かすためのピッチと考えてもらうためのプレゼンテーションの違いを明確に出来たこと、ピッチに最低限必要な要素、ピッチの実例。これに私を価値を感じました。スマートHR、Qiitaがどうやって資金調達のためのピッチを作ったか、は特に興味が湧きました。
私はアイデアは思いつく方ですが、それを人が賛同するよう伝えることは苦手です。これを樹に、私が発表に携わる場では、ピッチを意識して準備していこうと思います。
【A書評】
・小さなアイデアでも、ピッチを実践する場を毎週作る
・ため込んだアイデアの検証を、月1個していく
Posted by ブクログ
通常のプレゼンテーションとの差異を解説しながら意思決定を導くという目的に対し、PITCHの場でどのような方法を用いることが有益かということを記したHOWTO本。ピッチに臨む起業家がどういう行動をとっているか、についてはSTART UPを合わせて読むと○
Posted by ブクログ
相手の決断を引き出すピッチという技術についてオーブンネットワークラボでの取り組みや成功企業の事案などをもとに解説した一冊。
スタートアップが自らの事業の魅力を伝えて、資金援助などを得る手段としてピッチがあることやピッチによって相手を決断させ、人を巻き込んでいく技術を本書で学ぶことができました。
実際に7項目のフレームワークやフィット検証などを使ってアイデアを具体化する方法やプロットからストーリーを設計してスクリプトなどの作り方まで書かれておりアイデアを事業に結びつけるまでの流れも勉強することができました。
発表本番であるデモデイまでのスタートアップの葛藤を知ることができ、実際に使われたスライドも多く載っており参考になりました。
スマートHRやギフティなどスタートアップとして有名になった企業も多くあり、その企業のインタビューも掲載されているので軌道に乗るまでの苦悩やオンラボでの同じスタートアップとの関係なども知ることができました。
そんな本書を読んで実現したいことを明快に表明することやユーザーの声を意識することなどが成功に近づく秘訣であるということを感じました。
本書を読んで良いものを作れば売れるということについてどのように検証していくかを学ぶことができ、自分の提案をより相手に伝えることができると感じました。
そして、ピッチを経てスタートアップが作るまだ見ぬ画期的サービスをより私たちに身近にしてくれると感じた一冊でした。