【感想・ネタバレ】喫茶店の時代 あのとき こんな店があったのレビュー

あらすじ

人々はなぜ喫茶店に引き寄せられたのか。その独自の空間に流れる時間は、作家・芸術家たちにとっての文学や美術の誕生の場となった。コーヒーや茶の歴史にはじまり、明治、大正、昭和の喫茶店の変遷を追う。いまやチェーン展開のカフェに押され、絶滅危惧種化しつつある喫茶店の魅力に迫る異色の文化史。単行本を大幅改稿文庫化。図版多数収録。

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Posted by ブクログ

ミルクホール、パウリスタ、プランタン、らんぼお、進々堂……作家に詩人、画家に彫刻家、役者にジャーナリストに思想活動家と「喫茶店」に集まり語り合い、サロンとして溜まり場として活用し、随筆や小説などの作品にその風景を残してきた。

そういった、喫茶店の歴史(江戸時代の茶店に始まり、コーヒーの輸入、女給を使うカフェー、戦後のジャズ喫茶・歌声喫茶まで)と、そこの集った文化人たちの記録から拾えるそれぞれの店が抱えてきた歴史が面白い。
引用多数で、出典元明記もたっぷりなので、気になるエピソードは原本を辿ることができるのも素晴らしい。
巻末に人名索引と店名索引がそれぞれ充実してるのも最高です。

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2020年07月13日

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