【感想・ネタバレ】マカロンはマカロンのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ3作品目。
3作品の中で1番好きかもしれない。
ビストロ・パ・マルに訪れるお客様の、ちょっとしたモヤモヤや謎をシェフが解決していくお話。
浮浪者のような見た目で、一見ぶっきらぼうに見えるシェフだが、お客様を第一に考えてるからこそ、お客様に寄り添い、温かいサービスを提供できる。
前作同様、短編で読みやすく、楽しくすらすらと読むことができた。
「コウノトリが運ぶもの」「共犯のピエ・ド・コション」「マカロンはマカロン」がお気に入り。

0
2023年06月15日

ネタバレ 購入済み

満足

3作目も安定の面白さで満足しました。ラストのお嬢様の話はヴァン・ショーはふるまわれるものの もう少し救いが欲しかったけれど。逆にタルタルステーキは想像していた結末と違ってびっくり。そうか…そういったこともあるよな…という誰が悪いとかいう結末じゃなく優しい着地点をもった筆者の作品らしくて好きでした。 次作も待ちどおしいです。あとがきによればパ・マルもテイクアウトを始めるそうな

0
2021年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回もおもしろい謎ときばかり!

乳製品アレルギーの女性の話では
お母さんは交通事故で亡くなり、
お父さんはその女性を東京に預けて
1人でシェフとして働き続ける。
その父はバターと生クリームをたっぷり使った
フレンチ料理専門だったから
お父さんの料理は食べられなかった。
お互いにきちんと歩み寄れず
それを女性はずっと悔やんでいた、
そんな時に見つけたお父さんの遺品の
ベッコフという食器…
その意味を知ったときに、
もっと早ければ歩み寄れてたのではと
思わずにはいられなかった。
今後のベッコフが彼女にとって
良い思い出になるといいな。

再婚した母、そして息子とその相手との話では
お肉が食べられなかった冬樹くんが
隅田さんと出会って、
食べられるようになった…なぜ?
実は食べたチキンの骨で
標本を作っていた!
この発想にはにやりとした笑
男の子の心をしかも思春期の子の
心をぐっと掴んだ隅田さんは凄い、
きっと優しいお父さんに
なってくれると思った。
三舟シェフが最後共犯になったのも
ニヤリとしてしまった。

日本人男性と海外で出会った
中国人女性との話では、
とある旅先で鮮鴨血を食べるというのは
野蛮すぎると男性が言った言葉に
ショックを受けた彼女。
なぜなら彼女の産まれた故郷は
そういう文化があるからだ。
彼に故郷を否定された気もしたし
それを恥ずかしいと思った自分にも
ショックを受けていた。
この話はなかなかこたえた。
悪気のない言葉が誰かを
傷つけてしまうこと。
そして、彼女は愛してもらおうと
自分の食文化も愛してほしいから
彼に歩み寄ろうとする姿勢が
とても素晴らしいと思った。

他にもたくさんあったけど。
三舟さんがとても勘がするどい。
前作もだったけど、料理に絡めて
この謎を作るのは凄いなあ

0
2023年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あぁ、お腹が空く。
このシリーズを読んだあとは
必ずビストロを検索してしまう…。

共犯のピエ・ド・コションがほっこりで好きでした。
追憶のブーダン・ノワールでは、過去に中国の友人を訪ねた時に鮮鴨血が怖くて食べられなかったことを思い出し、申し訳ない気持ちになりました。

解説ではじめて
「日常の謎」というミステリのジャンルがあることを知りました。
軽い気持ちで読めるし、でも時代の流れも捉えていてたまにハッとする、パ・マルシリーズが好きです。続編あるのかな?楽しみ楽しみ

0
2023年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第三弾も、本当に面白かった!

解説の若林さんが「無自覚なバイアス」が顕在化される前から、作者の近藤さんがこの問題に対して鋭敏だったと書いてるように、『マカロンはマカロン』の中でも、選択肢の中にごく当たり前に同性愛を含んでいたり、トランスジェンダーを取り上げたりと、こういった問題への作者の姿勢を感じることがあり、好感が持てた。

それにしても、仕事帰りの電車の中、空腹で、この美味しそうな料理の描写満載の本を読むのは少し辛かった笑

次作も読みたいなぁ。

0
2023年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フレンチなんて普段というか数えるくらいしか
食べたことがないのですがこの作品に出てくる
料理は文章だけでも美味しそうでした・・・

ずっと引っかかっていたが父親の本当の
気持ちが分かる「コウノトリが運ぶもの」の
話や、今の時代ならこんなことが当たり前に
おこなわれているのかもと驚いた
「青い果実のタルト」の話。聞いた事は
あるけど実際食べてみたくなった
「追憶のブーダン・ノワール」の話、
結果よかったけど、そんなメッセージじゃ
分かりづらいやん!でもまぁ女性の立場じゃ
仕方ないか!でも結果的には素敵な結末に
なった「ムッシュ・パピヨンに伝言を」。
表題の「マカロンはマカロン」は人と
マカロンが上手く例えられた内容で
実際わたし自身も表面だけしか見てないかも
しれないなと改めて思い知らされました。
えっ!生肉ってそんなに危険性があったんだ
ってことと良くも悪くもその
タルタルステーキがとある口実に使われて
誰にも害はなさないかも知らないがちょっと
釈然としない「タルタルステーキの罠」の話
等々どの話も面白かったけど、
「ヴィンテージワインと友情」の話は正直
この世の中どこにでもある話でちょっと
ムカッとしたけど一人でもその状況が
おかしいと思っている人がいて安心した。
ただこの話って相手にも当人にもどちらにも
多少の問題があるものなんだと思う。

色んな日常の疑問なんかが美味しそうな
料理とともに読めるシリーズ…面白かった。

0
2024年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ビストロ・パ・マルの人達にまた会えた。
シェフが謎を解くのいつ読んでも楽しみ。
でも今回は最後がちょっと後味悪かったな。
パピヨンの話がいちばん好きだった。

0
2023年05月19日

「小説」ランキング