あらすじ
神取道宏氏(東京大学教授)絶賛
「若き天才が先端的な研究成果を分かりやすく紹介した全く新しいスタイルの入門書!」
松井彰彦氏(東京大学教授)推薦
「あの人の気持ちをもっとわかりたい。そんなあなたへの贈りもの。」
「ゲーム理論」って、経済学の本やビジネス書でも見かける用語で、とても役に立つらしいけれど、いざ関連書を手にとってみると、難しい。本書は、「ゲーム理論」をなんとか理解したい、数学的な理論にはついていけないがどのような考え方をする学問なのかを知りたいという、読者の切なる願いに、カリフォルニア大学バークレー校准教授の著者が応えるゲーム理論の超入門書!
社会の「意思決定」と「かけひき」を読み解く、
最強の考える道具をあなたに。
ゲーム理論は、経済問題を分析するための数学的理論で、2人以上のプレイヤーが利害関係にあるとき、どのような結果が生じるかを示し、どのように意思決定するべきかを教えてくれる。
経済学、経営学、政治学、情報科学、生物学、応用数学など非常に多くの分野で応用され、選挙の投票行動など様々な社会問題の分析、新商品の価格設定や、新規市場への参入戦略の決定などGAFAを筆頭にビジネスの現場でも使われている。経済学の最重要ジャンルであり、どの経済理論も多かれ少なかれ、ゲーム理論を活用している。
本来は高度な数式も多数用いられるゲーム理論ではあるが、本書は、イラストを多数用いたストーリー形式で、やさしく、ゲーム理論の考えかた、物の見方が身につく一冊。
ネズミ親子を主役に、ゲーム理論がどのように社会の問題を解決するのかを6つの物語(と、1つの小話)を通して描く。
この本は、ゲーム理論の教科書ではありません。その証拠に「ゲーム理論」という言葉も、小難しい専門用語も、物語の中には一切出てきません。ネズミの親子が人様の家に上がり込んだり、昼寝をしたり、そんなことくらいしか起きません。
でもそんなことを通じて、 ゲーム理論の思考法を読者のあなたに身につけてもらえる本なのです(本書の「はじめに」より)。
感情タグBEST3
中高生におすすめしたい
大人には物足りないかもしれませんが、わかりやすくて面白いです
移動時間に気軽に読める本だと思います
これ見てからこの作者の他の本も買いたくなりました
Posted by ブクログ
経済学を学ぶ中で、経済学とは何か?
学問を通して社会の効用を高める?
それを理解する上でナッシュ均衡などの話は、よく出てくるところから、わたしは漠然とゲーム理論に興味を持ちました。
文末に書いてみえますが、改めて考えると、ミクロ経済学の理論はゲーム理論ですね。
経済学を学び始める人、経済学を学びながら、わたしのように疑問を持っている人の入門書として、良い本だと思いました。
Posted by ブクログ
ゲーム理論の入門の入門ということで、読みやすいと感じた。粘り強い思考が必要だなということを思った。数冊程度だがブックガイドもついているので、ここを足掛かりにゲーム理論について勉強したいと思った。
Posted by ブクログ
ゲーム理論について難しい理論や数式を使わず、ネズミの親子の物語として6つの事例が描かれている。
とても簡単で読みやすいので、ゲーム理論について考え始める入り口としてはとても良い
Posted by ブクログ
開始:2022/8/30
終了:2022/9/4
感想
ネズミの目を通じて人間社会の本質に迫る。さながら吾輩は鼠であるといったところか。身の回りに溢れる均衡に気づける嗅覚を身につけるところから。
Posted by ブクログ
ゲーム理論を身近な例をあげて平易な文で説明している。とても分かりやすい。経済学部への進学を考えている高校生におすすめしたい本の一つだ。大人にとっては、なぜを考える面白さに気づくことができる本である。
Posted by ブクログ
ネズミの親子が人間たちの行動を観察し、それに対しての考察をする形で、専門用語を一切使わずゲーム理論の基礎を学べるようにした本。
加えて、各章の終わりには紹介されたエピソードのポイントやそれがゲーム理論上ではどう扱われているかの解説もあり、本書の終わりには、さらに深く知りたい人のための書籍案内もあるので、ゲーム理論の世界に入っていきやすいような気がした。
少々ややこしいエピソードもあるが、世の中の意思決定がどのように行われているかに興味ある人にはお勧め。
Posted by ブクログ
日常でも良く耳にするようになったゲーム理論の本質を、わかりやすく物語で記した著書。難しい理論を本質を外す事なくここまで平易に記した内容に感服させられました‼️
Posted by ブクログ
全会一致の多数決にすることで、個人の責任が拡散され、自身の思いだけでなく、政治的な思惑も混ざり、真意とは異なる結果につながることがある。他者と考えが一致しても、それが必ずしも正しいとは限らない。一致しても、そう考えた過程を話すことで、より良い結論を出せることもある。ネズミ捕りなど、ランダムで行われていることには、ランダムで行われる理由がある。何もしないということも含めて、人の行動には理由がある。これを考えることがデザインにつながるのではないだろうか?
Posted by ブクログ
イラスト入りでストーリーになっているから読みやすいです。
ただそれでも途中?となるところはありました。
全部理解できなくても、自分の主観だけで考えないで他の人がどう考えるかという視点を持つと見え方が変わってくることがあるということが学べるだけでも読む価値はあると思いました。
他の本も読んで、ゲーム理論をもっと知りたいと思います。
Posted by ブクログ
読みやすい。確かに読みやすい。
自分には「ゲーム理論」は難しいのかもしれない。
しかし、
人が何かをする(しない)のには、理由がある。
と考えるのは、大切だなと感じた。
それを考えることで、人の考え方が分かる。
Posted by ブクログ
ゲーム理論というものを学びたく、まずは初心者向けだと思われる本を読んでみた。数式もなく、物語で伝える本なので、なんとなくゲーム理論というもの外枠みたいなものはモヤモヤと見えてきた。ただ、まだ本質には届いていないので、引き続き他の本を読んでみよう。
Posted by ブクログ
ゲーム理論というものを全く知らなかった私にとっては、やさしい例え話を用いてなんとな〜く理解できるところが有り難かった。
なんとな〜く理解できたような、できていないような、、、
ただ、ゲーム理論ってこういうことを学ぶんだなということを知れただけでも非常に勉強になった。
次は、本書でおすすめされていた「高校生からのゲーム理論」「データ分析の力 因果関係に迫る思考法」にチャレンジしてみたいと思う!
本書をさわりとしてさらに奥深く学んでいきつつ、日常生活や仕事にも活用できたら嬉しい。
Posted by ブクログ
ねずみの親子が様々な家庭を屋根裏から覗き見しつつ、人の考え方に考えを巡らせる様子を通して「ゲーム理論っぽい考え方」に触れられる一冊。
本書内でも前置きとして「はじめに」で書かれているが、"この本は、ゲーム理論の教科書ではありません。"
物語形式の本編とゲーム理論でどのように考えられるかの補足からなる内容が、全6章+1で構成された本書。
本編では専門用語を使用せず誰しも想像に難くない物語が展開され、補足を通して特定のシチュエーション下におけるゲーム理論的考え方を学べる。
言われてみれば納得できるが見落としがちな考え方を学べるので、学問として学ぶよりよほど明日から役立てることができそうな内容だった。
特に「人が何かするのには、理由がある」という考え方は、当たり前すぎるが故に見落としていないだろうかと自戒させられた。
政治家の判断を見聞きした時、記事や動画にコメントをつける時など、自分と考えが違った場合に短絡的に批判をしていないだろうか。
自分が正しいと思っていることをしていない人を馬鹿にしたりしていないだろうか。
そういったことを考えるきっかけになっただけでも読んだ価値はあったと感じる。
気になった点として、登場人物はA氏、B氏…、ねずみの親子はお父さん、お前、のように呼び合うので場面転換すると誰が喋っているのか混乱することがしばしば。
本書の著者が後に出版した「雷神と心が読めるヘンなタネ : こどものためのゲーム理論」も同じく物語と補足でゲーム理論に気軽に触れられる内容だが、物語としての完成度はそちらの方が高く読みやすい。
Posted by ブクログ
専門的な用語を一切使わずに、物語形式でゲーム理論のエッセンスを伝える本。
さらっと読むことができます。
ただ、この本を読んだ後にゲーム理論を説明して、と言われてもできません。
しかし、人が何かを決めるとき・考えるときにどんな要素があるのかを多面的に知ることはできます。
Posted by ブクログ
ゲーム理論の入門書というよりゲーム理論の概念を理解する本。数式や専門用語を使わないので、少し興味を持った人やゲーム理論を気軽に学びたい人におすすめ。
ネズミの家族が人間を観察することを通して、日常のどのような場面でゲーム理論を用いることができるかを理解することができる。
ゲーム理論の本質は、経済学全般に言えることだが、世の中の意思決定には、必ず理由が存在し、それを踏まえて人間は行動するということだと思った。ただ、ゲーム理論を難解にしているのは、現象そのものではなく、現象が複雑に絡み合っていることである。
つまり、様々な人の思惑や考えを踏まえてどのように行動するかを考えるきっかけになる学問といえる。
個人的には、混合戦略均衡に関するエピソードが面白かった。社会行動は、必ずある一点のバランスで収束するので、それを引き起こす者の存在の必要性や収束するタイミングの予測が可能であることが分かった。
Posted by ブクログ
一見読みやすいと思いますが、全くの初学者がただ読んだだけではゲーム理論のエッセンスを理解できるのか疑問に感じました。ヴァリアンなど中級レベルのミクロ経済学のテキストやギボンズのゲーム理論のテキストを読んだ後に、これを読むと、「あの理論がここで使われてるのか」と感じることは出来ますが…
Posted by ブクログ
1日で読める本である。しかし、日頃気になっている人々の行動やマネーゲーム、資本について考えるきっかけとなった。この本に紹介してある本を読んでさらに勉強していきたいと思わせてくれる本です。あととってもわかりやすい!
Posted by ブクログ
文量も軽め、文体もストーリー仕立てで読みやすかった。
普段真剣に考えていないようなことをストーリー内で取り上げられており、ゲーム理論の「人が行動するのには理由がある」という観点がひしひしと伝わってきた。
数式などは一切ないので、具体的な理論は述べられていない。
この本以上の知識が知りたくなるので、続編を期待する。
Posted by ブクログ
ネズミ親子のやりとりを通じ、人間社会の基本的だけど本質的な問いを解き明かしていく。毎日ポーカーをやってるから体感として分かる。全ての何気ないアクションには必ず理由がある。相手を考える、相手も自分を考えて、考える。この無限メタゲームを諦めずに考え切る。
Posted by ブクログ
ゲーム理論初心者にとっては読みやすい本であった。16歳からの…という事で妥当だとは思うが、もう少し専門的な中身も知りたかった。最後の推薦図書が続きとして読みたくなるような、そんな作りとも言えるだろう。
Posted by ブクログ
自分には物足りなかった。そりゃ16歳じゃないもんな。
あまり得られるものはありませんでした。
それと、ネズミのセリフなのか人間のセリフなのかが分かりづらく、混乱することが多かった。
もう少し分かり易い文章だと良かったかな。
Posted by ブクログ
ゲーム理論とは 社会へ与える私達個人の思想や行動を研究し社会経済に活用していく分野
ねずみの親子が彼らの仕事場に住んでる人間たち鼠瞰してあれこれ話が進んでいくので、分かり易かった。めちゃくちゃ敷居が高いと思われるゲーム理論だか、楽に読めた。それだけで十二分にメリットはあった
わたしがなるほど!!と思ったこと
☆多数決は必ずしも参加者全員の意見を反映したものではない、他の人はどんな思考で投票するか予測して結果を変えることがあるから
☆人の行動の中には必ず理由がある。
自分の考えを客観視してみると、なにかわかることがあるかも知れない
☆相手と意見が一致していても、理由をお互い話せば結果が変わるかもしれない
西と東の賢者の話は面白かった
Posted by ブクログ
【感想】
経済学の一部であるゲーム理論について、親子ネズミから見た人の行動様式について多くの対話を交えながら書かれている。フォントが違うと言え、少し分かりづらい。この会話は「ネズミ」か「人間」なのか…。それ以外については、難しい言葉が一切使われておらず、比較的サクサクと読むことが出来る。オススメは3.5章と5章である。頭を使うが非常に面白い考えを知ることが出来る。
【アクションプラン】
・物事を俯瞰して考える。メタ認知。
・自分の行動(特に購買)について一度考えてから実行する。