あらすじ
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心理学のなかでも、とくに「犯罪者」の心の中を掘り下げるのが、「犯罪心理学」という学問分野です。
なぜ、私たちの社会では犯罪が起きてしまうのでしょうか?
そして、なぜ犯罪はなくならないのでしょうか?
本書は、豊富なビジュアルと共に、犯罪心理学の基礎をわかりやすく解説した入門書です。
全体は2部構成。
第1部:犯罪心理学の基礎知識
第2部:最新の犯罪傾向と防犯テクニック
1部では、犯罪とはどのようにして起きるのか? 犯罪者の心理とは? そして犯罪者はどのように追い詰められるのか?(捜査の実際) などのテーマをとりあげ、
2部では、性犯罪、ストーカー犯罪、子どもを狙った犯罪など4つの犯罪について、最新傾向をまとめます。
なぜ、人は人を殺すのか?
子どもを狙う犯罪者はターゲットをどう定めているのか?
「露出犯が春先に多い」は本当か?
犯罪が起きやすい場所とは?
○○○がある家には空き巣は入らない?
警察は犯罪者をどのように追い詰めるのか? などなど・・・。
日常の危険を回避する防犯対策も収録。
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Posted by ブクログ
『悪いヤツらは何を考えているのか ゼロからわかる犯罪心理学入門』というタイトルから「犯罪者の心理分析」的な内容を想像されるでしょうが、この本は「犯罪とは何か」「犯罪が起きる条件」「犯罪者は何故罪を犯すのか」「猟奇殺人者」「洗脳とマインドコントロール」「刑事はどのように捜査するのか」「防犯」「家庭内犯罪」「性犯罪」「ストーカー」「子供を狙う犯罪」「特殊詐欺」等、広い事柄を網羅した内容になっています。
コラムでは犯罪映画の紹介がされています。
フィンランドやシアトル、ノルウェーのハルデン刑務所の開放性に驚きを隠せません。
シアトルのシェルターについてとても勉強になりました。
犯罪史に残る猟奇殺人者ばかりが印象に残りますが、この本の白眉は、教師や警察官、高齢者の犯罪のような、一見地味ですが社会問題になっている犯罪を取り上げた所です。
Posted by ブクログ
とても興味深かった。女性警察の漫画『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』を読み終わったところだからイメージしやすかった。
女性はどうしても被害に遭いやすい。日常の中で気をつけなければならない瞬間がたくさんあるということを改めて学べた。
Posted by ブクログ
<感想>
初心者向けで平易な表現で有名な事件が紹介されている。事例が多かったので個人的には面白かった。
犯罪史上、有名な犯罪者の図鑑的な印象。聞いたことのある名前や事件がコンパクトに解説されていて網羅的に学べるが、一つ一つの犯罪や犯罪者の掘り下げは無いのである程度の知識がある人には退屈かもしれない。
<アンダーライン>
★★★犯罪は犯罪者だけでは成立しない
★★アメリカなどでは、大量殺人の加害者は犯行後に自殺する者が4割近くいます。このことから、大量殺人は、特殊な「自殺(拡大自殺)」の意味合いもあると指摘されています。
★★「誰かと話したかった」という犯行動機
★★★ストーカーにもいろいろなタイプがいますが、共通しているのは「自分が大好き」ということ。
★★ストーカーが陥りやすい心理
「自分は特別だと認めてほしい」「良心の呵責を感じない」「恋愛の妄想にのめり込む」「無視されたと感じやすい」「ストレスを感じると相手をすぐに攻撃する」
★★★★人は「維持する社会的地位がなく、問題解決の方法が殺人しかなく、残虐だと感じず、動機があれば人を殺す」
Posted by ブクログ
本作を読んで、何より1番驚いたのは…
警察官の懲戒処分の理由として最も多いのが、強制わいせつや盗撮、セクハラなどの「異性関係」であること。
助けてもらいたくて、身の危険を感じて、勇気を出して相談に言った警察官の人がこのタイプだった時の絶望は、計り知れない。
犯罪者にターゲットにされない、危険な場所に身をおかない、自分で可能な予防は、するに越したことはないな。と改めて感じました。
この本を手に取って読んで良かったと思います。
Posted by ブクログ
犯罪はどのようなものがあり、どのように起こるのかが解説されている一冊。
犯罪心理学一色の内容ではなく、様々な犯罪の紹介とその対策にページが割かれています。
過去の事件が多々引用されていますが、記憶に焼き付くほどの当時受けた衝撃を思い出しました。
簡潔明瞭な文章と綺麗な図により、犯罪全般について広く浅く知ることができたように思います。