あらすじ
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本書は、1手で必至(玉方がどう応じても詰む)を掛ける「1手必至」の問題集です。
必至問題を解くことは詰将棋と並んで有力な将棋上達法の一つと言われています。
必至問題にはパズルのように難解なものもありますが、本書では実戦で使える問題のみを選び、
「問題を解きながら必至の形を覚える」ことを主眼としています。
必至には有名な形がいくつも存在し、一回一回考えてたどり着くより、その形を覚えてしまった方が終盤力向上の近道になります。
本書の比較的易しい必至問題を繰り返し解くうちに、その形が自然に指せるようになります。
初段を前後の方にとっては棋力向上にかなり役立つ一冊といえます。
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Posted by ブクログ
選択肢付きの1手必至問題集。
一般的に、王手という直接手で迫る詰将棋と比べ、王手を掛けずに迫る必至は同じ手数であっても読まねばならない量が段違いである。本書のような1手必至であっても、恐らく5〜7手詰めぐらいに相当すると思う。
そこで、本書の「売り」である選択肢の出番だ。特に、本書の場合1手必至だと分かっているのだから、選択肢(3択)を見て、玉方がどう応じても次に即詰みとなるような手を選べば良いわけだ。その即詰み部分も、本書だと3-5手ぐらいのものがほとんど(難しい必至問題によくある、即詰みに10数手かかるとかそんな問題はない)。ある程度詰将棋が解けるようになり必至問題にも挑戦してみたいという「必至初心者」に相応しい問題集だと言える。
それでは、上級者には役に立たない本かと言うとそんなことはない。僕は(上級者とはとても呼べない棋力だが)本書レベルの必至問題は大体解ける。そこで、先ずは選択肢を見ずに次の一手を考え、分かったと思ったら選択肢を見て(自分の答えがその中にあれば)、他の2つの選択肢はなぜ間違いなのか、つまり詰みを逃れる玉方の応手を考えていた。こうすれば1問で3問分読みの練習になりお得である。