失声症で声がだせない真白音は、ぶっきらぼうで人の心が読めるクラスメイト・心崎菊乃に対して「優しすぎる」と思っている。
転入したばかりの頃はたくさんのクラスメイトに囲まれていた真白だったが、声がでないことでいつのまにかみんなに避けられるようになる。
「クラスに馴染めないのは自分のせいだ」と心の中でネガティブなことばかり考えていた彼女に、ある日急に話しかけてきたクラスメイト、それが心崎だった。
真白は心崎の無愛想だけど実は優しいところに、そして心崎は真白の真っすぐすぎるところにお互い惹かれていく。
声がだせない少女と心が読める少女のハートフルコメディここに開幕…!
真白と心崎は見た目も性格も正反対。
でもお互いを思いやる気持ちは一緒で、読んでいて癒されるし1人でニヤニヤしちゃう作品です!
特に好きなのは体育祭でクラスメイトとの距離を縮めようとする真白を、さりげなく心崎がフォローするシーン。
運動音痴な真白は大縄跳びの練習で失敗続き。みんなに迷惑をかけてしまうことを心配する彼女に対し、心崎はクラスメイトを巻き込んで自主練習に誘ってくれる。
今まで人と関わることを避けていた心崎が、真白と過ごすことで少しずつ変わっていく描写が最高すぎます!
不器用な2人が織りなす優しい世界に、ぜひあなたも癒されてください…!
感情タグBEST3
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こんな素敵なシーンがっ!!!
「音」
の見開きページ。
このシーンにもう、感動というか、達成感というか、とにかくもう、何だかもう、うわあああ〜っ!と、ほんと胸が一杯になってしまった。
「最終話の為にこのシーン取っておかなくて良かったん!?まだ2巻目だよコレ!?」とか妙な心配までした。
対人関係の悩みとか、本能で失敗を恐れて(仲良くなろうと行動した結果嫌われたり)第一歩目を踏み出せないとか、年齢も性別も関係なしに誰もが抱える難題がテーマだから、以前1巻が試し読み無料だった時に読んで共感しつつも古傷を掘り返されてナーバスになったのを思い出した(笑)。
今回初めて2巻目読んで、レビュー冒頭で触れたシーンには本当に「感動の最終回だ!」って万感の思いが溢れた気がした。
このレビュー書いてる今現在、10巻も出てることに驚き。物語が果てしなく続いてる!
いや登山で例えるならヒマラヤ登頂したくらいの(したこと無いけど)大っきな感情が湧いたシーンだったから、その続きがショボかったら読者に見限られて連載打ち切りになりそうなところ、打ち切りどころか10巻も出る程に(しかも10巻は別に最終巻じゃないから更に続いてる)、今回レベルで読者の感情を豪快に揺さぶるストーリーが3巻目以降にも待ち受けてるんだなぁと、この漫画の凄さを思い知った。