あらすじ
廃妃と皇帝の恋は禁忌にして悪徳。
花街・戯蝶巷で陰の気が高まっているらしい。凶后が潜伏しているのではないかと疑う皇帝・天凱に代わり、美凰は調査に行く。
戯蝶巷では名妓たちが美貌や技芸を競う行事「花案」が開催されていた。華やかな喧騒の中に陰の気の出どころは見つけられない。後日、美凰は芝居小屋の階段から妓女が転落死するという悲惨な現場に遭遇する。不幸な事故かと思われたが、実は怪異による殺人だった。妓女の死の真相を追う美凰は奇妙な絵を入手し……。
一方、天凱は野心家の叔父からからくり仕掛けの美しい箱を受け取っていた。取っ手を回すと音楽が流れるその箱は、音が聞こえている間に“面白いもの”を見せるという。天凱は箱から流れる音楽によって幻を見るが、それは袖をひるがえして美しく舞う美凰の姿だった。叔母であり、皇太后である美凰への恋情は禁忌であり、悪徳とされる。許されない想いに苦しむ天凱は……。
絢爛たる後宮史、シリーズ第三弾!
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Posted by ブクログ
やっぱりこの作者さんが書く後宮ものが大好き!
2人の想いは今後どうなっていくのか…
美凰には幸せになって欲しいなぁ。
最後とても気になる終わり方だったので、次巻の発売が本当に楽しみです!
Posted by ブクログ
恋愛小説なのにスプラッター色が強いシリーズ三作目。
ヒロイン美凰が元夫と怪異に、生きたまま嬲られ喰われ攻撃され続け、苦痛を感じながら延々蘇生するので痛々しい。
更に今上とは身分上の甥と叔母の関係に苦悩する。
元婚約者の現皇帝の叔父(先帝)に恋して嫁いだその日に虐殺され呪われ死ねない躰で殺され続け十年。
凶后と先帝は崩御したものの、皇太后と皇帝という間柄になってしまった二人に救いはあるのか。
複雑な事件と環境と立場が今後どう解決されるのか楽しみです。
多分今回出たあの剣と白遠が鍵かな、と思うけど