あらすじ
妹の死から幸せを遠ざけ、後悔しない選択にこだわってきた透。しかし思わずこぼれた自分らしくない一言で、そんな人生が一変する。「一目惚れ、しました」告白の相手・咲葵との日々は、幸せに満ちていた。妹への罪悪感を抱えつつ、咲葵のおかげで変わっていく透だったが…。「――もしも、この世界にタイムリミットがあるって言ったら、どうする?」真実を知るとき、究極の選択を前に透が出す答えとは…? 後悔を抱える2人の、儚くも美しい、ひと夏の恋――。
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Posted by ブクログ
人生の分岐点において、こっちではなかった方では自分はどう生きていたのだろうか。
この小説は、自分がいかなかった方の人生を夢として進んでいく。
パラレルワールドを軸とした小説は多数あるが、この小説は、微睡といった言葉一つ一つから儚くどこか消えかかっているような印象がある。
人は多数の選択肢があるが、どうなっても一つの道を進んでいくしかないと感じた。
Posted by ブクログ
不思議なお話。
ifの世界があるとしたら私は何をするのかなって考えさせられるお話だった。
咲葵ちゃんの一途な想いに感動した。
2人には幸せになって欲しい(*´˘`*)
Posted by ブクログ
なんとなく、タイトルと表紙が印象的で買ってみました。
主人公透と咲葵はピアノを通じて出会う。
透には妹がいて、かつて妹は透の目の前で事故にあい、咲葵も巻き込まれてしまう。
ここで二つの世界を咲葵は体験した。
一つは妹は生き残るが、透と咲葵は大怪我を追い、透の咲葵への記憶が一切なくなってしまう世界。咲葵は絶望し、遠が自分を憶えていてくれる世界を望む。
二つ目の世界では、その事故で妹が死んでしまう。どちらの世界でもうまくいかず、咲葵は苦悩する。
作り出された世界にはタイムリミットがあり、携帯には残り時間が記されている。時間が終わると、強制的に現実の世界をやりなおすことになる。
今度は事故から咲葵が透の妹を救い、透は咲葵を救う。透は大した怪我もなく、助かるが咲葵への記憶をなくしている。ただし、二人はコンサートで再会し、透は咲葵のことを思い出す。
また。会えたね、と。
思ったよりSFチックで話がわかりづらかったな…。
夏への情景や作品の雰囲気は素敵でした。
Posted by ブクログ
パラレルワールド感のある作品ですね。
とても苦しい物語でした...
1, 妹が生きている世界線
彼はピアノが弾けなくなるほどの怪我,彼女はリハビリをすればどうのかなるものの,下半身が動かず車イスで大好きな彼に忘れられている。
2, 妹がいない世界線
彼女のピアノに魅了され距離を縮めていく...。しかし妹を想うあまり自身を出さない。どこかで遠ざけていたピアノの関わり,彼女を好きになっていく。でもそこで知らされる事実...。
私も受け入れられません。妹が亡くなって苦しんだ期間,家族とどこか疎遠になってしまう...何のために苦しんだ?でも,嘘だと分かっている世界,いつか忘れられ無かったことになるこの時を彼女はずっと1人で抱えていたと考えるととても苦しい。
普通に考えて嫌だよ...本当は生きてるんだよ??苦しんだ記憶も無くなるし,好きだった彼女も忘れてしまうんだよ??
目の前の景色が白色になっていく時私は何を思うんでしょうか...
2つの世界で彼女は忘れられます。
そして彼を苦しめているのは自分かもしれない...。
悲しい苦しい作品です。でも元の世界に戻った2人,妹も生きていて,2人とも無事。彼の「えっと,久しぶりでいんだっけ?」。どれだけ嬉しいことか!!!!
絶対忘れられる記憶の中に彼女はいたんです!
覚えていてくれたんです!!ずっと待ってた彼が....!!!!
とてもいい作品です...
Posted by ブクログ
大切な人といきる世界に
タイムリミットがあったらどう過ごすか。
そして、その世界が本当にせかいじゃないとしたら、
本当の世界の二人がどうなってるのか。
彼女が持っている携帯が
タイムリミットへのカウントダウンをしている。
どの世界でも、彼を愛した彼女がの
力が、本当の世界でも、そうじゃない世界でも
彼を変えた。
二人がすむ世界がなくなる瞬間、
もし自分だったらと考えてしまった。
感動した。
エピローグで
二人の世界がハッピーエンドで終わったことがわかり、すっきりした気持ちで終われた。
Posted by ブクログ
お手軽に恋愛モノを読もうと手を出してしまうスターツ出版文庫。彼女と妹と一緒に交通事故に遭う主人公・透。事故からパラレルワールドが展開。パラレルワールドにはタイムリミットがあり、その時を迎える。最後は誰も傷つかないハッピーエンド。ちょっとご都合良すぎですな。