【感想・ネタバレ】遠田おと短編集 にくをはぐのレビュー

あらすじ

唯一の肉親の父と共に狩猟をしたい、身体は女性だが心は男性の千秋。だが女性としての幸せを願う父はそれを許さなかった。そんな中、父の余命が一年と知った千秋は…。愛する父に自分が理解されない性の苦悩を描いた表題作『にくをはぐ』ほか、5作収録の短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

狩猟を生きる糧とする職人気質な父親と、その世界に憧れるトランスジェンダーの女の子。
狩猟と性同一性障害の心理描写を見事に組み合わせた異色作だけどどう表現したら良いか…言葉でないです。

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2020年10月12日

ネタバレ 購入済み

にくをはぐ

表題作を以前読んでていてインパクトがあったので他の短編を見てみたくて購入。

にくをはぐ
身体は女性でも、心は男性。
性転換手術を考える主人公だが、父親が難病にかかってしまい、迷いが生じてしまう。
一気に読めたけど、シリアスな内容なだけに短編でちょうどよかった。
短いけれど後日談もあるので、ジャンププラスで読んだ人にもおすすめ。

恋するダビデ
父親が娘へのお土産に買ってきた小さなダビデ像。けれど、女の子はハレンチ扱いしてしまい込んでしまう。ダビデ像はなんとか女の子の気を引いて飾ってもらおうとするが、自分が動けると知られてしまうと二度と動けなってしまうために、アピールもなかなかうまくいかず。
はたから見たらつい笑ってしまう構図でも、本人は真面目でいじらしい。テルマエ・ロマエを思い出した。

他の短編も面白かったのが多かったのでおすすめです。

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2020年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題の「にくをはぐ」インパクトあるし、発表当初すごく話題になったのは覚えてる。読み直してみると、千秋の違和感はつまり、父がかっこいいからなのか、狩猟に憧れたからなのか、小学生と中学生の頃のエピソードだけではもう少し物足りない。生き物を尊重する話なのか、でも女の身体を捨てる話だし、意見は分かれるかもしれないけど、「千秋の人生」ってことですね。千秋かっこいいよ。でもやっぱり高藤がすごくかっこいいと思う。

短編どれも面白くて考えさせられる話。全体的に親子や肉親がテーマのようで、とても良い親子関係を持たれている作者さんなのかなと思いました。
もちぎさんとの対談良かったです。

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2020年08月30日

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