あらすじ
インターネット上で「世界で最も治安の悪い都市」として語り継がれる南アフリカ共和国のヨハネスブルグ。
本書は、ヨハネスブルグにある新聞社にジャーナリストのインターンとして赴任した著者が、都市の状態やそこで生活する人々の姿を克明に記録したものである。
殺人、強盗、ドラッグ、スラム、違法鉱山……。
ヨハネスブルグにはこの世のあらゆる犯罪が集まっていた。そしてアパルトヘイト撤廃から長い年月が過ぎても、いまだに色濃く残る人種差別が横たわっている。強盗を生業にする男に取材をすると、その男はこう語った。
「強盗をするときに恐怖を感じることはない。俺は自分自身を信じている」
想像を絶する出来事が次々に起こり、これまでの筆者の常識が壊されていく。ヨハネスブルグの真の姿に誰もが震撼する。
【帯で推薦! 丸山ゴンザレス】
貧困、差別、暴力、憎悪……。想像しうるヤバさのすべてが南アにはある
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『地元最高!』の影響で『ニャオペ』を知りたくて読んだのですが、それ以上にいま発生している社会課題を知れたと思います。日本の近い未来がこの書籍で描かれている社会に繋がっている可能性は0ではないと思いました。
Posted by ブクログ
確かに僕でも耳にするような、日本で聞くような噂ほど凶悪な街ではないのかもしれない。けど実際起こりうる100日での内容はおぞましいし、ただファクト・フルネスに記載されているようにそれは恐怖を煽るからここ我々の興味を引くのかもしれない。
とにもかくも黒人の差別と陵辱していたであろう白人も今度は差別に合う負の連鎖、6/6現在なうで暴動起こしてるアメリカ人も読んだらいいのにと思う。
行ってみたいな〜南ア
Posted by ブクログ
「(黒人への差別は)彼らのためにしてるんだ。」という白人の言葉や、現地ツアーガイドは参加者がiPhoneを強盗に奪われた時にも警察を呼ばなかった、など、いろんなショッキングな現実が出てくる。これが本当に2020年のアフリカ2番めの先進国か、とも悲しくなる。けどそれを我々他国基準の正義をもって非難や追及できるかというと、決してそうではないのだろうな。政府や現地メディアが目を背けている根深い社会構造とか警察への不信感とか、すごくリアルに伝わってきて苦しくなった。南アフリカ、いつか行ってみて自分の目で見ないとなあ。
Posted by ブクログ
タイトルよくないな。安っぽいイメージを与える。
でも、内容は決して悪くない。南アフリカに抱いてたイメージはやっぱり感もあるけど、誤解もあったことが分かった。
でも、やっぱりわれわれ日本人にはとても想像できない世界だ。何度かひやひやしながら読むシーンが登場する。命の危険に遭遇しながら、よくぞこれだけのドキュメントを成し得たと感服する。
怖さ見たさも興味もあるし、行ってみたいけど、とてもやわな日本人には神経がもたないだろう。そんな世界をコーヒーカップ片手に見ることができた読書タイム。緊迫感となんとも言えないやるせなさにも包まれた読書だった。