【感想・ネタバレ】祈りのレビュー

あらすじ

どうして、自分が大切に思うものは消えて行くのか?
ふたりの人生が交錯する時、心震える奇跡が起きる

東京になかなか馴染めない25歳の楓太は、ある日公園で信じられない光景を目にする。炊き出しのうどんを食べる中年男・春輝が箸を滑らせたその瞬間――。
“田舎者”の劣等感を抱える若者と、“望まない力”を持つがゆえ暗い過去を背負って生きてきた中年男の人生が交錯するとき、心震える奇跡が起きる。

解説・杉江松恋

※この電子書籍は2015年3月に文藝春秋より刊行された単行本『ひとりぼっちのあいつ』を改題し、大幅に加筆修正をしたものです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なんか性格悪い人多い!
千穂と尚彦がもう本当に腹が立つし胸糞悪い

元通りになった世界で、真っ当に生きる楓太の姿を見ている春輝と真澄の姿にウルッとした
おそらく元通りの世界には存在しない2人が、前の世界の時よりずっと幸せそうで良かった
楓太と千穂と、ラストは登場しないけど鶴巻も、幸せな人生を歩んでいってほしいと思う

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2023年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な力をもつ中年男・春輝。
北関東から上京して働いているが自分の状況の不満を抱いている若者・楓太。
タイトルの祈りというのは、物語ラストで春輝が強く祈ることだろう。

春輝の子供時代からの話がかわいそうでなぁ。
特殊な力を、唯一友達だと思っていた子に教えたら、バスケチームのメンバーに選ばれて活躍してしまったせいで嫉妬されて周囲にバラされ気味悪がられ。
マスコミに囲まれて父親もおかしくなってしまう。
中学に入り、心を許せる女子真澄と出会ったものの、能力について嘘をついてたことで仲直りできないまま死に別れ。
就職しても子供時代からの恨みで嫌がらせを継続されて職を点々として、ついには路上生活に。
こう書き出してみると、本当にかわいそうすぎる。

路上生活時代に、見知らぬ男(鶴巻)が刺されたのを助けたのをきっかけに、鶴巻と親しくなり、住み込み新聞配達の仕事を世話してもらう。
が、そこにまで子供時代の恨みを抱えた元同級生が押しかけ、特殊な力を使って金を出せと脅され、殺されそうになる。

春輝の半生と比べたら、楓太の不平不満ってなんてわがままなんだろうと思う。
兄への不満とコンプレックス、父ががんになっても農業を継ぐように言われるのがいやで帰省もしない、きれいな女を見ればすぐに自分とその女の将来を夢想する反面中年女性のことは親切にされようとも徹底的に見下している。
独りよがりのガキでしょう。
なぜこんな男のことを助けて、春輝が消えなければならないんだろう…と思うけどさぁ。
でも、春輝は最愛の母も亡くし、真澄を助けられたかもしれない後悔をずっと抱え、友人になれた鶴巻まで失い、生きていることの方がつらかったのかもしれないとも思う。
フランダースの犬の最期のように、こんな汚れた世にいることのほうが不幸であり、天国に行くことこそ幸せ…ということなのだろうか。
春輝が命のかわりに守った楓太は、パラレルワールドへ飛んだのか。あのままの楓太で、千穂のカモになる未来しかない世界線じゃ、こう言っちゃ悪いが、春輝が命をかけて守ったかいないんだよ。
命は平等じゃないと、私は本質的に思っているのだと、こういうとき実感する。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の解釈は歪曲して捉えてるのかもだけど、
行動力のない祈ることしかできない人間(春輝)が実際の力(鶴巻)を得たとしても、力を使うことによる代償を想像できなくて結局現実逃避してしまうのかー、と。
実家にお金送らないくせに、母親の優しい声が聞こえるって都合いい耳だね。と皮肉を言いたくなる。取捨選択して現実を生きねば!と思える作品。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特殊能力とか天才とか特別な力を持つって、実は深い孤独の中を生きなきゃいけない。理解されず、悩みを共有することも出来ない。当たり前の日常がどれほど貴重か、身にしみて感じる。

不幸を人のせいにして反省しない、ましてや人を貶めるなんて、人生がうまくいかないのは当然!自業自得!

春輝の祈りが届いたのか、届かなかったのか。未来は結局、自分自身の手で切り開くしかない。楓太、カード貰いに行って大丈夫かな…

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2024年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ままならなさがあまりにリアルで、
序盤を読むのに時間を要しました。

読み進めていくと、登場人物の様々な方向への想いが交差していく様子に目が離せなくなりました。

幸せになって欲しいと思わずにいられない人物、
どうしてそんな事を、と思ってしまう人物、
それぞれに訪れる結末も一読者としてはままならないものでした。
それが、この一冊の本により現実味を持たせていると感じました。

理不尽な事はいつでも訪れる、日々の幸せにどれだけ自分で気づいてあげられるか、そんな分かっているようで分かっていない事を改めて考えさせてくれます。

颯太の行動が少し変わっている事に、2人の未来が明るい方向に向かうのではないか、と勝手ながら期待を込めたいです。

一人で抱えるにはなんて切ない祈りを、何故春輝にもたせたのだろうか。2人が出会わない世界線ではなく、鶴巻にも生きて欲しかった。そこが心残りです。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

春輝の最後の祈りがすごく切ない。
世界にうんざりしながらも、大切な人を思い浮かべて最後を迎える。
心が苦しい。

全ての人が願うままの人生を生きて欲しい、
他人の人生を操作するような人がいてはいけない、と思った。

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2022年12月25日

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