【感想・ネタバレ】ウースター家の掟のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

銀製うし型クリーマー奪還、親友と従姉妹、二組のカップルのゴールインとの使命を帯びたバーティーは、かつて自分を裁いた判事の大邸宅に乗り込むと…。有閑貴族青年バーティー・ウースターと完全無欠執事ジーヴスの非凡な日常を描くシリーズ、長編。ウースター家の掟「友を落胆させるべからず」「女性の求愛を拒絶するなかれ」のために、伯母に親友に従姉妹に次々難題を吹っかけられると知らぬ顔できず、どっぷり胸までスープに浸ることに(笑)。その度にジーヴスの的確な助言が役立って狙った通りには事が運ぶんだけど、結局バーディーがいつも損な役回りをする…この愛すべきマンネリパターンがたまらなく好きだ!今回はジーヴスの(ご主人様に対する)ドSぶりは控えめで、要所要所で比較的まともなアドバイスを与えてるのが意外。今回もバーティーは散々な目に遭ってるのになんとなく物足りない(鬼!)のはジーヴスが大人しめだからか。手ごわいスポードを精神的にとっちめる魔法の言葉をジーヴスに教えてもらったのに、いざ対決する時にど忘れしたのには、爆笑!銀製うし型クリーマーに始まり、親友が未来の義父の悪口を書いた茶色の手帖、巡査のヘルメットをめぐって、各人思い思いに行動するからどんどんややこしくなるのに、最後はスッキリ収束するところはお見事。
The Code of the Woosters/
P.G.Wodehouse(Pleham Grenville Wodehouse)/1938

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2012年03月05日

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