あらすじ
少女漫画の世界に大きな足跡を残す松苗あけみによる、自伝的コミックエッセイがついに単行本化! 漫画に親しんだ幼少期から、アシスタント期、華々しいデビューからの突然の掲載誌休刊、そして移籍を経てみずからの作風を確立し、名作『純情クレイジーフルーツ』を生み出します。その後も話題作を描き続けてきた著者の、長い作家人生を1冊に凝縮します。とくにオススメは、師匠であり同志ともいえる少女漫画界のカリスマ、一条ゆかりとの濃い交流! 名作の裏にあった秘話に息をのむ、読みごたえに満ちた1冊です!
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Posted by ブクログ
『純情クレイジーフルーツ』の松苗あけみさんが、ご自身のまんが人生を振り返られたエッセイマンガ。特徴のある絵柄と作品の雰囲気そのままに、コンプレックスと野望?と奔放さを感じさせる歩みは、楽しくもすごいです。もう還暦を超えられてる(一条ゆかりさんは古希!?)という事実に驚き。ビッグコミックスピリッツに掲載された『原色恋愛図鑑』くらいしか実は読んでいないので、この機会に他の作品にも触れてみたいです。
Posted by ブクログ
松苗あけみが自身の過去を振り返る自伝的エッセイ漫画。結構ネガティブな性格で自虐的なのが意外だった。内田善美との交流が描かれているのも貴重? 松苗あけみは「純クレ」と「HUSH」を読んだぐらい。しかも内容を殆ど忘れてる。というか、なぜか「純クレ」は頭の中で一条ゆかりの「有閑倶楽部」とごちゃまぜになっていることに最近気がついた。内容は全然違うのに。この本を読んで松苗あけみが一条ゆかりのアシスタントをしていることを初めて知ったけど、やはり何か通じるものがあるんだろうか? とりあえず今、「純情クレイジーフルーツ」と「有閑倶楽部」が猛烈に読みたい。
Posted by ブクログ
B5版で分厚い「ぶ~け」を読んでた方は懐かしいだろうなあ。私は世代的に少し上なのと、白泉社系のマンガ読みだったのとで、このラインにはあまり詳しくなくて残念。それでも、内田善美先生とか大矢ちき先生とか、めちゃくちゃ絵のうまい人がいるなあと横目で見てたのをよく覚えている。「星の時計のLiddell」なんか、素人目にもわかる超絶技巧だった。内田先生、今どうされているんだろうか。
松苗あけみ先生も、卓越した絵の描き手の一人だったけど、自らの「まんが道」を綴った本書では、かなり謙遜した書き方をされている。というか、やや自虐がくどい感じがするかも。それが持ち味なのかもしれないけれど、そればっかりって印象で読んでてちょっとつらい。