あらすじ
【カクヨム×魔法のiらんどコンテスト<大賞>受賞作!!】「失恋した。この気持ちは聖良ちゃんにはわからないよね」高校三年生の秋、私の携帯に謎めいたメッセージを残して菜々子は海で死んだ。事故だった。――でも、もし本当は自殺したとしたら? 幼なじみの死の真相を探るため、「恋を知らない」私は同級生とつたない恋人ごっこをはじめる。ニセモノの関係、ニセモノの愛情。そんな私を待っていたのは、甘くて切ない真実だった――。ひとりの少女の死をめぐる、恋と痛みの青春ミステリー。
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Posted by ブクログ
恋というのは人によって、考え方、感じ方が違い、恋をすることができない人もいる。
恋に苦しんだり、幸せになったり、たくさんの感情が溢れてくるから、人は無意識に恋してしまうのかもしれない。
Posted by ブクログ
高校生の恋愛を分かるかなとドキドキしながら読み進めていった
高校生活の中で繰り広げられる部分は、昔過ぎて共感は出来なかったけど最終自殺じゃなくてよかった。
責任を感じるし、ずっとひきづっていかないといけないのは辛すぎる。
何か起きる前に分かり合える人生を心掛けたい。
Posted by ブクログ
恋をわからない女の子の話だった。
なんとなく自分に似てるとこがあって、自分的には本に入り込める系で面白かったです。
物語を読み終わった後表紙のキーホルダーが胸に刺さった。何度も読み返したくなるストーリー性
Posted by ブクログ
恋愛感情を持たない女子高生の物語。
主人公の聖良が冷静というか、悪い意味ではなく温度のない語り口なので読みやすかったです。
地の文は癖がなくサラッとしているので読みやすかったです。ただ欲しいところに欲しい説明をちりばめてくれているので、説明不足感はありませんでした。
恋愛感情を持たない聖良だからこそ「恋とは?」という問いを痛いくらい真剣に掘り下げています。
たしかになんとなく恋って世間ではイメージが完成されており、その解釈の違いは論じても、改めて恋そのものを考えることはなかったかも、と思い新鮮でした。
恋を考えようとするとき、そばに自分に対して好意を持っている青井の存在はおあつらえむきなんですが、恋を知らない聖良とどっぷり恋に浸かっている彼が対照的で恋とは何だという命題が余計に浮き上がってきて良かったです。
登場人物全てが恋について真剣に向き合っていて、ひりひりするような痛みがありました。ですが風景描写がさわやかでそれが何だかとても青春っぽくて切実さと相まって透明感がある物語でした。
Posted by ブクログ
だいぶ前に読んでいたことを思い出してもう1度読みました。
個人的にはもう少しなにかあってよかった気がするけど
設定が好きな小説です。
恋ができない聖良ちゃんと、聖良のことが好きな青井。
そして聖良に電話をかけたのを最後に死んだ菜々子、そして人間関係がうまくいかない三原。
この4人の関係とそれぞれの話。
菜々子が出せない手紙を聖良に書き続けていたのがいいなって思いました。
恋とはなにか、人間関係とはなにか、考えさせられた作品。