あらすじ
長寿のゴブリンとして異世界に転生した元サラリーマン、アキラ。立て続けに発生した反ゴブリンの動きは、現国王ヴィシャスによるものだった。ゴブリンを攫い、“スレイヤー”をも持ち出した死に物狂いの国王が放つ、次なる一手とは…!? 魔物たちに向けられた、剥き出しの悪意。その暴走は異世界の歴史すら塗り替えようとしていた――…
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サラリーマンがゴブリンとして転生した先の異世界でチートスキルを活かして統治するというストーリー。一見、よくある話のように見えるが、話の構成が非常に緻密で印象的でした。
寿命が7日間しかなく、人間たちからも忌み嫌われるゴブリンの処遇を、80年生きられるチートスキルと卓越した判断力で改善していく様は読んでいて参考になります。同時に、きっとサラリーマンより向いてる職業あっただろうに…とも。笑
弱者であるゴブリンを強化し強者を倒せるようにするのではなく、強者と交渉し共生できる環境を作り上げる。そこに生まれる人間との成長の物語に惹かれました。
「人は失敗する。それは別にいい。問題は同じ失敗を繰り返さないかどうかだ。」
これが言える人間はなかなかいないかなあと。
人間との共生が上手くいったその後、力を持ったゴブリンがどう変わってしまうのか。今後の展開に期待です。
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