あらすじ
“高貴な俗物”と“正義の成り上がり”による、人生を賭けた愛憎劇。著名なロシア文学のひとつである「桜の園」から、新たな物語が浮かび上がる! ラネーフスカヤの夫はシャンパンの飲み過ぎで他界、息子は溺死、領地は競売にかけられる――。破産寸前の地主貴族の一家が踏み出す、新しい人生とは。貴族と労働者の階級差、そして新しい時代の幕開けを描く不朽の名作を、2時間でやさしく読めるよう小説化。
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Posted by ブクログ
幸せとは何なんだろう。皆から祝福され、羨ましがられる道を歩むことが、必ずしも幸せとは限らない。
ガエーフは変化した現実を受け入れて前へ進む道を選び、ラネーフスカヤは、たとえその先に苦しみが待っていたとしても、自分の心が求める道を選んだ。
どちらが幸せなのかは、きっと誰にも分からない。どちらを選んでも、いつか後悔することはあるのかもしれない。
それでも、何か大きな選択をするとき、一度自分を俯瞰して、起こりうるさまざまな可能性を考える。
そのうえで、それでも自分の心に正直に生きると決めたのなら、とことん突き進む。それもまた、自分の選択に責任を持つということなのではないかと思った。