あらすじ
「第12回ファンタジー小説大賞」優秀賞受賞作!! 大貴族家に生まれた少年、シアン。彼は順風満帆な人生を送るはずだったが、魔法の力を授かる成人の儀で、水しか出ない役立たずの神具【コップ】を授かってしまう。落ちこぼれの烙印を押されたシアンは、名ばかり領主として辺境の砂漠に追放されたのだった。どん底に落ちたものの、シアンはめげずに不毛の領地の復興を目指す。【コップ】で水を生み出し、枯れたオアシスを蘇らせたことで、領民にも笑顔が戻り始めた。その時、【コップ】が聖杯として覚醒し――!? シアンは【コップ】をフル活用し、名産品作りに挑戦したり、不思議な魔植物を育てたりして、自由に町を作っていく! 電子版には「番外編 町娘と領主様と」のショートストーリー付き!
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不毛の砂漠に水が出る神具を持つシアンとの組み合わせがぴったりで予想通り領地の役に立ちさらに【コップ】が聖杯として覚醒してどんどん活躍していくのが面白かったです。
Posted by ブクログ
王国を支える二大貴族のうちのひとつ、バードライ家の後継ぎと思われていた、次男のシアン。
ところが15歳の成人の儀で、女神が彼に与えたのは「水しか出せないコップ」という神具だけ。
貴族令嬢との婚約も破談となり、家族に厄介者扱いをされたシアンは、不毛の地である領地へ、クセの強い家臣と共に、領主として赴くことになる。
砂に覆われた旱魃の続く村、デゼルト。
シアンの領地立て直しが始まる。
水しか出せないと思われていた神具が実は。
細々と暮らす砂漠の村にやってきたシアンは、村人のために自分の力を惜しみなく使う。
クセの強い家臣もそれぞれの分野の力自慢たちで。
できすぎな展開なんだけど、やっぱりこういうお話は好き。
まずは導入部なので、これからデザルトの旱魃の理由とか、王国の嫌がらせとかあるのかも。