【感想・ネタバレ】アメリカ自動車産業 競争力復活をもたらした現場改革のレビュー

あらすじ

長期停滞を余儀なくされたアメリカの自動車産業。小型車開発の後れや金融子会社の不振により、2009年にはGMが国有化されるに至った。しかし、新生GMは改革を推し進め、2011年には世界最大の自動車会社に返り咲いた。電気自動車の開発やシェールガス革命も追い風である。この強さは本物なのか。競争力の源泉である工場現場を調査し、品質管理や意識改革の成功と限界を明かす。企業人必読の書。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「アメリカにおけるブルーカラーには能力主義が反映されにくい」ということが、イメージとしては職務給がある以上、なんとなくイメージにはあったものの、それが裏付けられるような形になっている。であるがゆえに、現場が主役になりづらい状況におかれている

そして対比する形で日本は年功制等をベースにしつつも、内部労働市場の整いの観点から、意外にも能力主義としての職能給が反映されている。それがたまに現場レベルでのカイゼン活動なども行なうモチベーションが生まれる、という理屈。

一方で、自動車産業における「ホワイトカラー」においてはどうなのであろうか。ここもアメリカにおいては職務給である?はずなのだが、プロ野球のように出来高でのストックオプションなどインセンティブがあるのだろうか。

最終で触れられている「日本の行き過ぎた職能給」と反する形で対比するような内容に興味がある。グローバルでの事業性と地域軸をうまくマトリックスさせる、少なくとも土台を作るのはやはりHQであると考えているが所以だが。

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2019年03月31日

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