【感想・ネタバレ】定年後のお金 貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人のレビュー

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Posted by ブクログ

定年後の生活には年金だけでは足りません。2000万円くらいは貯めておきましょう。と、放言した政府はバッシングを受けた。が、それなりのお金を貯めておき、定年後に備えるのは当然だろう。巷では、定年に向けてのお金の増やし方や運用方法についての話題があふれている。

しかし、お金はお守りじゃない。持っているだけでは意味がない。貯めたお金をどうやって使うか、何を買うか。定年後の人生を豊かにするために、お金の使い方を考えようというのが、本書の趣旨。

とはいえ定年後の人生は、あと何年続くのかわからないから、お金を使うことに慎重になり、不安になる。その不安を解消するために、著者は年に数回、定期的に財産増減一括表と名付ける家計のバランスシートの作成を勧める。この作業で、まずは財産の現状と増減を把握する。

そのうえで著者は定年後のお金の使い方、稼ぎ方について具体例をあげて提案。投資するもよし、趣味に費やすもよし、節約するもよし。大事なのはお金に縛られず、充実した心を持つこと。自分が死ぬときに稼いだお金を誇ることはできないのだから。

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2020年02月29日

Posted by ブクログ

多くの本が定年後のために資産を増やすということだけを説明していたがそうではないことが最後まで読むとわかる。
前半の部分は財務諸表を書くということで、金持ち父さんの日本版のようなところもあるが、後半は全くちがうものであった。
 どのように生活をしていくか、ということのいい説明である。
 こうしたことについて大学生が論文を書けば、新しいいい論文になるであろう。

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2020年02月26日

Posted by ブクログ

良い。
参考になった。
老後はお金も大事だか、健康に長き働ける事が大事だと思った。
お金はあった方がいいけど、無ければ無いなりに暮らせば良い。働けたら働けば良い。
75歳からは高齢すぎて、お金が使え無くなる。

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2020年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

楠木新さんの「定年後」シリーズで、ついに切り込んだ定年後のマネー。「ついに」でもないかな。

定年後のマネーの本は、退職金や年金の増やし方、守り方、残し方という3つの観点が多いように思いますが、本書はお金が自由に使えるのは70代前半までという前提で説いています。

プロローグ お金と幸せを一緒にする
第1章 老後不安の正体―原因はお金ではない
第2章 財産増減一括表―まず自分の財産を知る
第3章 固定費を見直す―使わなければ金は貯まる
第4章 老後不安と投資を切り離せ―投資はそれほど重要ではない
第5章 老後資金は収支で管理―資産寿命をどう延ばすか
第6章 お金を有効に使う―人間関係に投じる

その上で、定年後のお金というのは定年後どう生きたいかという本人の希望と不可分であることを説いています。

私は75歳までは仕事をしたい、だからお金もそう使いたいと考えていました。

しかしコロナウィルスのパンデミックはこれから世界を大きく変えます。

どう生きて行こうか?どうお金を使って行こうか?

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2020年04月19日

Posted by ブクログ


定年後のお金のことを考えることは、人生の第2ラウンドを、どのような人生にしたいのか、どのような生き方をしたいのかに直結する。資産や収支の管理法等実践的な内容も紹介しながら、主体性を持って生きることが、幸せに・よい顔つきで生きるためにいかに大切かを伝える1冊。

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2020年02月09日

Posted by ブクログ

老後の資金をいかに貯めるか、よりもいかに自分のためにお金を使うか、ということに言及している点が類書と異なる。とはいえ、多くは金融資産の把握方法と管理方法に割かれている。簿記の仕組みを知っていれば当たり前のことだが、著者のいう「財産増減一括法」を丁寧に説明している。

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2021年10月07日

Posted by ブクログ

私が社会人になった平成元年(1989)には、消費税が導入されましたが、入社式の後に人事部長から「君達は60歳まで働くのだぞ!」と言われたのを覚えています。私にとって定年とはずっと60歳だと思って社会人を過ごしてきましたが、この数年間で法律も整備されたこともあり、60歳から65歳辺りへ延びつつあるのが現状のように思います。

ところが60歳以降には殆どの人は収入が大きく減るので、60歳が社会人生活の一区切りであるのは事実だと思います。しかし私の先輩や父親のケースとの違いは、年金支給が65歳開始となっている中で、65歳までにどのように生活するかが求められています。

子供の教育、住宅ローンも目途がついてスリムな生活を心がければできる環境になってきていると思います。一区切りである60歳までにいかに無駄な費用を抑え、何にお金を使うべきかを考える時期に来ていると思います。それを考える上で、この本にに書かれていることは大変参考になりました。

以下は気になったポイントです。

・男性でお金の使い方がわからない場合、サラリーマンの立場以外のことをやっておくとよい。会社員の自分の他に、自分の個性にあった「もう一人の自分」を創ることが大事(プロローグp3)

・お金は人の仕事を一律に並べて序列化できる強力な物差しであるとともに、人によっては同じ金額でもそこから得られる喜びやエネルギーが異なるという不思議なものである(プロローグp6)

・老後にいくら必要かは、支出である老後生活費をいくらに設定するか、公的年金と退職金を含めた貯蓄額および働いて得る収入の合計額がいくらに見積もるかによる。最も不確定なのは、自分が何歳まで生きるか(p20)

・充実した生活を継続するには、現役時代の仕事に代わる基本生活、毎日の活動が大切であり、そこから自分の楽しみを見つける(p23)

・将来に対する安心感は、将来も働き続けることや日常の生活を整えることから生まれる、頭でお金の計算をしているだけでは解決しない(p31)

・年収額から、所得税・社会保険料・住民税を差し引いた額が手取り額である、これが源泉徴収票に記載されている(p61)

・1997年より、共働き世帯数が男性雇用者と無行の妻から成る世帯数を上回っている(p69)

・バブルがはじけて大幅に不動産価格が暴落したのは、需要が落ち込んだのでもなく住宅供給が過剰になったためでもない、90年3月に出された大蔵省銀行局長から出された通達である。総量規制(不動産向け融資の伸び率を総支出の伸び率以下に)、3業種規制(不動産、建設、ノンバンク)に対する融資の実態報告を求める、であった(p81)

・資産の積み上げをしたいのであれば、無理な投資ではなく自ら働くことが懸命である(p113)

・実際にやるべきことは、財産増減一括表で自己の家系財産を時系列で把握する、そして無駄な固定費を見直す(p115)

・月50万円の収入の家計なら、300−600万円(1年分)の現預金を確保しておくべき、これは生活防衛資産である(p118)

・お金の観点から言えば、自己の裁量で自由にお金が使えるのは70代半ばまでと考える(p153)

・会社員は、50代前半の給与から、役職定年・定年・雇用延長終了時の3段階に分けて給与が減少すると考えておくべき(p157)

・趣味を自分の範囲内に留めるのではなく、人間関係を広げたり、わずかでもお金をもらい社会と繋がることを考慮に入れると良い(p199)

・元気に定年後を過ごしている数少ない人の特徴は、若い人たちに何らかのものを与えている、お金だけでなく知恵や過去の経験を若い世代に伝えている(p203)

・お金に振り回されないようにするには、主体的に活動してお金を使うこと。本当にやりたいことにお金を使うことが幸せにつながる(p217)

・自分が死ぬ時に、これだけ稼いだとか、これだけ残っていると誇る人はいない、自分の人生(旅)の満足度は、一度きりの人生に対して自分自身が納得できるかという自己評価に基づいている。これは俺がやったことだ、と言えることが一つでもあればいい(p218)

2020年4月19日作成  

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2020年04月19日

Posted by ブクログ

このジャンルで、最近たくさん書いておられるが、この本の内容はちょっと散漫でありきたりかな。まあお金というテーマで新書に書くということがちょっと変ではある。

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2020年03月07日

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