【感想・ネタバレ】北澤楽天と岡本一平 日本漫画の二人の祖のレビュー

あらすじ

世界中で大人気の日本の漫画・アニメ。この礎を作ったのは手塚治虫だと一般的には思われているが、実は彼に大きな影響を与え、今も続く表現形式の原型を作り出した二人の先人漫画家が、明治・大正・昭和のはじめに活躍していた。北澤楽天と岡本一平。楽天は福沢諭吉が創刊した『時事新報』で風刺画を描いたのを皮切りに、漫画におけるキャラクターの重要性や日本初の「少女漫画」を生み出した。一平は夏目漱石に認められて『朝日新聞』に挿絵を描いたのち、コマ割りと文章を組み合わせて大河ドラマ的な作品を作るストーリー漫画の原型を作り出した。さらに両者は漫画雑誌や全集・作品集も大ヒットさせ、経済・社会・文化的にも大きな影響を残した。彼らの足跡をつぶさに紹介し、さらに手塚の活動も解説することで、今や日本を代表する文化となった漫画・アニメの、明治から昭和までの歴史を描き出す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  ジャパニメーションの発展と手塚治虫
第2章  北澤楽天の生涯と業績
第3章  岡本一平の反乱の人生と功績
第4章  楽天山脈と一平山脈に連なる弟子たち

<内容>
日本のマンガの発展は、どうしても「手塚治虫」を欠かすことはできないが、手塚治虫が創始者でないと、著者は言う。一方で、日本マンガの歴史の研究の第一人者の清水勲氏の見解、「明治期の日本マンガは政治風刺から発展した」にも首肯できないという。では誰が?という答えが、北澤楽天と岡本一平である。楽天は明治後期から活躍した。コマ割りとキャラクターの構築、が楽天の功績。動きのある作画とストーリ-の構築、が一平の功績。そこを説いていく。

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2020年04月27日

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