【感想・ネタバレ】世界のエリートはなぜ「イスラエル」に注目するのかのレビュー

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Posted by ブクログ

イスラエルという国を誤解している日本人は多いと思います。単なる中東の国と捉えてはその可能性を見誤ります。ぜひこの本を読んで、イスラエルという国のすごさと可能性を知ってもらいたいです。

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2022年01月30日

Posted by ブクログ

Talpiot という教育体系を中心に、見習うべきところが多い。
問題を感じる部分もあるけれど、だからと言って目を背けていては勿体ない。

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2021年02月25日

Posted by ブクログ

イスラエルという国に対して、目から鱗が落ちるように理解が深まる好適な一冊である。著者自身の体験から、日本へ抱く懸念に対する解として、イスラエルの教育システムに着目する。'タルピオット'と呼ばれるプログラムは、同年代の対象者1万人から50名を選抜するエリート育成システムであり、3年間の学業(物理,数学,コンピュータサイエンス)と6年間の兵役(研究開発)を通して、徹底的に個々人の持つ能力を開発していく。ここの卒業生は、現在までに1千人程度しかいないが、研究や起業におけるイノベーション力は卓越している。1948年に建国できるまで世界中にディアスポラ(離散)した歴史を歩んだ結果、多様性を獲得した国、失敗は成功へのプロセスとして許容する価値観を持つ国、忖度なく異なる意見での議論が当たり前の国、など多岐にわたる論点で、日本と対比しながら、日本が向かうべき針路への著者の思いが感じ取れる。まさに時宜を得た好書である。

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2021年02月15日

Posted by ブクログ

前々から読みたかった本。
イスラエルは技術大国と聞いたことがあったので。

イスラエルの文化や背景、また、著者は日本人なので日本と比較したときのイスラエルの特徴などわかりやすく書かれており、勉強になった。
一国の話なんだけれども、個人に置き換えたときにも当てはまることが書かれていたので、そう言う意味でも勉強になる。(仕事への向き合い方など)

以下、印象的なシーン
1. インテルのプロセッサ「セントリーノ(2003)」
→自動車の変速機からアイデアを得たところがポイント(エンジンの回転数を上げることなく、変速機のギアを切り替える→クロック周波数を変えないまま、処理速度を上げる)
仕組みを応用できることがすごい。

2. 本を与える。親自身が本を読んでいるところを子供に見せる。
→こんな親になりたい。好奇心旺盛な子を育てたい。

3. エリート養成プログラム(表)
→ 年度に応じて各カテゴリの求められるレベルがわかりやすくまとめられている。こういう表わかりやすいなぁ

4. 日本人は無意識に明日が昨日と大きく変わることはないだろうと考えるが、イスラエルの人々は明日はどうなるかわからないと考える
→ これ、仕事で上手く考え方として定着させたい。どちらかというとどう相手をその気にさせるかな気がする

5. 肌感覚だが、イスラエルの企業のQAでは、ざっくり70%程度のテストケースでOKであればできたと言う。ソフトウェア開発の基本はdevopsである。
→ これ、生産現場とかのソフトウェア開発だと本当に100%求められるから、どんなジャンルに適用するかで変わると思う。

6. もはやハードウェアは、付加価値を生み出すソフトウェアのイネーブラ(手段)であるという認識に立つべきである
→ 一日本のサラリーマン、エンジニアとしてどうしていくのがいいか、絶賛悩み中です。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

小国であるにも関わらず、ビジネスの世界で度々名前を聞く「イスラエル」
その要因について、イスラエルの歴史、文化などから紐解く書籍。
日本との対比をすると、過去の歴史や教育の違いから人間としても大きな違いがあることを説明している。
その違いには良いものもあれば悪いものもあるが、日本がイスラエルから学ぶべきことも多く、自分の子どもに対しての教育を考える上でも参考になった

歴史→政情が不安定なこともあり、未来よりも常に今を精一杯生きること。努力して自分を高めていくことに重きを置いている。
教育→間違いを犯すことを許容する文化。失敗をしていないことをマイナスに捉えて、積極的に挑戦することを求めている。
また、何事も考えさせ、意見を言うことが大事。

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2022年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イスラエルと日本は、真反対だ。GHQから日本が開放されたほぼ同時期にイスラエルは建国された。当時は圧倒的に日本のほうが優位性があったが、イスラエルは世界の頭脳集積地としてのポジショニングを年々高めている。
技術に明るいNTT出身者が、文化的な違いを歴史的背景から解き明かしつつ、その差異が政策等に影響を与え、現在の差につながっているかを明かす。

【プロローグ】
・NTTで働いてたけど、革新的な内容は少なくて、研究者として論文をたくさん書くみたいな人はいたけど、大きな変化を起こせるような人はいなかった。
・NTT自体が市場であるため、オープンな世界とは異なっていた、電電ファミリー
・2014年よりイスラエル企業で働き始めたが、ゼロトラストのセキュリティの提案が新しく、日本企業がそれまで信じていたイントラネット神話とは違う発想だった。
・かつて大企業は情報の非対称性を武器に戦っていたが、ネット関連技術によりスタートアップが対等以上の競争力を持ち始めた
・大量生産均質性が価値を持たなくなった今、教育から変えなくてはいけないはず、そして雇用状況も。イスラエルは13歳で大人の自覚をもたせ、18歳からは兵役。終わり次第世界放浪。こういう経験を通じて、人間関係も胆力も個性も磨かれる。
・タルピオットのようなエリート教育も必要では?

【第一章:身近にあるイスラエル技術】
・インテルプロセッサ
・USBメモリ
・チェリートマト
・インスタントメッセンジャー
・フェイスブックの顔認証
・Voip
・ファイヤーウォール
・シスコのルーター:あまりに優秀だったからイスラエル帰国に合わせ支部設立
・カプセル内視鏡
・Wework
・Waze
・Suggest検索

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2021年07月28日

Posted by ブクログ

確実に読んで欲しいと書いてあった4章がかなりイマイチだった。『でしょうね』というのが単純な感想。IT分野の功績を多く残しているプログラムであれば、もっとプログラムの内容に突っ込んでITのやってることや活かされ方、教育現場の実態などの素描が描かれていて欲しかった。
たしかに幼き頃の習慣やそれを支える教育と文化、プログラムの考えとやり方はいいのだろう。それは結果論から関連性はわかる。じゃあ、因果関係は?おそらくそこまで分析されていないことはわかる。

全体的には、タイトル『世界のエリートは』という主語への観点や見解が抜けてる。じゃあなぜ世界のエリートは移民としてイスラエルでプログラムを受けてはいないのか?他の国での同じプログラムの採用実績や類似事象は?おそらくエリート、というか投資家だろう。最高技術の世界進出の契機や流れは?世界にどう売り出しどう技術を作り出し国がどう関わっているか?IT業界にいる人から見ると本書はその観点で学びを得ない。

全体的に、イスラエルの功績にけっこうページを割いていて示唆に富んでいるが、これは調べればわかる。情報が散らばっていることとなぜ?特に因果関係が薄いのが本書の欠点。われわれ日本人が学ぶべき結論が少し的を外してる気がする。あまりスッと入ってくる内容は少なかった。わたし自身イスラエルに行ったことがあり、世界各国で屈強なイスラエル人に会ってきただけに、本書でイスラエルの良さはわからない。非常に勿体無い。

なにが言いたいのか明確にしてほしかった。タイトルのような聡明は内容はなく、『初学者向けイスラエルの紹介』という概要であればこの本は適切だ

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2023年03月04日

Posted by ブクログ



・本。親自身が楽しく本を読む様子。本棚には百科事典や地図を。
・子の自主性を尊重し、何かを押し付けることはしない。
・様々な体験をさせる。
・子の意見を聞き、褒める。
意見を聞いてもらえる=自分の価値を認めてもらっている、自身につながる。聞かれたことに答えるためには、自分で考え、自分の言葉で表す必要があり、物事を理解するよい特訓に。(どんな話題でも親子がよく議論を戦わせるのがユダヤ人の家庭らしい)
・言葉と態度で信じていることを示す。
・子が間違いを起こした場合は論理的に説明して罰を与える。信じることは放任ではない。
・時期が来たら親離れさせる。

*ジューイッシュ・マザーという言葉があるが、イスラエルの人々は、子どもの教育を学校や塾に任せるのではなく、自身が大きく関わっている。むしろ子どもの教育は国や学校ではなく家庭が行うことと考えている。

親がいかにして子供の能力を引き出すか。
子と向き合う時間をできるだけ作り、様々な感動体験ができるような場に連れ出し、色々な場面で子の意見を引き出すように心がけている。

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2022年04月28日

Posted by ブクログ

セキュリティ界隈でイスラエルの会社をちょいちょい聞くので前から気になってた。タルピオット・プログラムは、日本でも明治期の東大は、そーゆー位置付けで、同じように機能してたのではないかと思ったり(エビデンスなし)。イスラエルと、明治期の日本の社会の空気としての危機感は似てたのかな、今の日本の危機感はそれとは異質かなとか思うと、単純にエリート教育をいじっても、効果は薄いのかもなあ。

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2021年06月06日

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