あらすじ
江戸時代から続く「小売の王様」は、その使命を終えたのか?
三越、伊勢丹、高島屋、松坂屋、大丸、西武、東急、阪急……
変革はいつ止まったのか、再び革新は起こるのか。
江戸時代の呉服屋に起源を持ち、およそ四〇〇年の歴史を誇る百貨店。近代小売業の先駆、業界のトップとして、日本の消費文化を創ってきた。しかし、いまや経営は厳しさを増す一方で、その存在が揺らいできている。三越、伊勢丹、高島屋、松坂屋、大丸、西武、東急、阪急……。かつて隆盛を極めた百貨店は、商品販売で、宣伝戦略で、豪華施設で、文化催事で、いかにして日本社会を牽引してきたのか。「モノが売れない」時代となり、デジタル化が進む現代において、何を武器に活路を拓くのか。「週刊東洋経済」副編集長が、その歴史と展望に迫る。
【目次】
はじめに
序 章 「イノベーター」として君臨した百貨店
第一章 商い――「モノ」が売れない時代に何を売るか
第二章 流行創出――文化の発信地にまだブランド力はあるか
第三章 サービス――「おもてなし」は武器であり続けるか
終 章 かつての「小売の王様」はどこへ向かうのか
おわりに
主な参考文献
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Posted by ブクログ
とあるギャラリー店主から、百貨店勤務であれば貸すよと言っていただいた本。
復習も兼ねて面白かった。
時代と共に呉服屋から百貨店へ進化してきた過程、その中には消費行動・価値観の変化・環境の変化など様々に適応してきた事が分かる。
カメレオンのような小売りの王様に返り咲く為に、研究していく必要がある。
この本に巡り会えたのも、偶然入ったギャラリーの店主とお話をしたから。
人と人をつなげるものとして"本を渡す"こと、
絶対にその人に返さなくてはならないしその気持ちには良心が働く。本で繋がる事に感動を覚えました。