【感想・ネタバレ】志村流 遊び術のレビュー

あらすじ

ベストセラーとなった前作『志村流』に続く待望の第2弾。前作が「お金・ビジネス」というオンタイムをテーマにしていたのに対し、今回のテーマは「遊び」、すなわちオフタイムの楽しみ方。志村流遊びの哲学、少年時代の思い出から、恋愛、夜遊び、趣味、日常生活まで、「欲張らない、気負わない、期待しない」の「ほどほど主義」を貫きつつも、限られた時間を存分に楽しむための志村流こだわりと極意を、プライベートなエピソードもふんだんに盛り込みつつ展開している。

●志村流のメソッドの根底にあるものは「常識」です。第一弾の金・ビジネスをテーマにした『志村流』では、次のように語られます。「礼儀作法や時間厳守、努力と忍耐、蓄積と継続……などなど、当たり前のことが出来て、少しの才能と個性、それに決断力があれば、昨日より今日は、いい生活が出来るかもしれない」。この常識に志村さん独自の脱力感覚が加わって「志村流」は完成します。
遊びをテーマにした本書では、常識をさらに掘り下げて、志村流気配りのススメが随所で語られます。志村さんの考える遊び上手は、常に周りにさりげなく心配りして、相手を楽しませる術を心得ている人です。遊びにはスポーツに顕著なように、脱力が肝心であることは言うまでもありません。この脱力術は、「欲張らない、気負わない、期待しない」の「ほどほど主義」として、これまた随所で強調されます。
遊びをテーマにした本書の売りはまだあります。志村さんの今まで明かされたことのない素顔に触れられることです。過去三度にわたる女性との同棲生活とその顛末、お人よしが原因でなってしまった馬主、夜遊びから生まれたネタのこと、犬を連れた自宅周辺での散歩の際の椿事……などなど、ブラウン管の裏側の志村けんを知るエピソードが満載されています。
遊びで身に付けた気配りや脱力術は仕事においても役立ちます。本書を読んで仕事のコリをほぐしてもらえれば幸いです。(編集担当)

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さすが志村けんさん

最後まで志村けんさんはいい人だったなとこの本を読んでなお実感。
仕事以上にプライベートを充実させたいという現代人が多い中、こういった考え方が本来いいんだろうなと考えさせられた。

#深い #タメになる

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2021年04月29日

Posted by ブクログ

志村さんは人間を営むことをとても楽しんでいた。
この本を読んで、それが少しわかったような気がします。

知恵の実が、財産以上に人生を豊かにすると信じて行動。
人間関係や社会を俯瞰して見て、己の仕事にフィードバック。

有名になりたいとか、ステータスが欲しいとかで人間関係を作ろうとする人を生理的に見分けることに長けていらっしゃったようで、その観察眼の鋭さに驚きました。
(そういう君は得になる人間なのか?人から何かを得るばかりでは、不公平なシーソーゲームではないかと)

子供の頃の怪我話も良かったです。
臆病になるよりも、体感して自分をの物差しを作ることが大事だと。

理路整然でとてもわかりやすい文章でした。ああ、それゆえに志村さんは長年お笑いのプロで居続けていられたのだろうと感じました。

イキイキとした文章を読んでいると、志村さんは本当はまだ存命なのでは?と思いたくなります。

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2020年07月16日

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