【感想・ネタバレ】ふつうがえらい(新潮文庫)のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年08月31日

痛快な文体。新しい切り口で既製品を眺めるきっかけが散りばめられていて感嘆しました。
どうしてこんなにも面白い文章が書けるのでしょうか。

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Posted by ブクログ 2021年08月05日

帯通り。佐野洋子は正しい、その上おもしろい。

読んでる間何度も、この人っていつの時代の人だったかなと確認した。
戦後に生きて、新幹線が開通した日に乗った人。
今の時代でも見事におもしろく、新しく、おもしろい。

やっぱり佐野洋子さんが好きだ。

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Posted by ブクログ 2013年09月19日

抱腹絶倒なエッセイ。
どんなこともざっくばらんに話せる女友達と会話している気分になりました。これ好きだわー。

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Posted by ブクログ 2012年11月21日

100万回~
を世に送り出した絵本作家のエッセイ。
本人に会ったことがあるわけでは、ないけど。
歯切れもよく、さっぱりした感じの人柄なのかな
と感じました。とても良質のエッセイです。

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Posted by ブクログ 2012年02月01日

「100万回生きた猫」の作者のエッセイ。面白かった!しゃべってるような軽妙洒脱な文章、歯切れのいい言葉。シニカルとも毒舌とも違う。この人のものの見方考え方、私にはすごく腑に落ちた。あぁ亡くなっていなければお話してみたい(無理だけど)。読んでいくうちに、100万回生きた猫に込められた思いが見えてきた気...続きを読むがした。1篇が3~5ページほどで、すぐ読めるので、持ち歩いてちょっとした時間つぶしに最適。ほかのエッセイも読むこと決定。

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Posted by ブクログ 2011年01月07日

一編ずつのまとまりが良い短編集。親子のあり方、恋愛と結婚、美術についてなど話題が豊富。
先鋭的なフェミニズムからは少し距離を置きつつ、昭和当時のジェンダー的な事などに問題提起をしてます。全く押し付けがましくないのが素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「神も仏もありませぬ」と合わせてどうぞ。私くらいの年齢になると、ただ笑っているだけでなく身につまされることも多く、これからの自分についても考えさせられます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

2007/04/30高円寺書林にて購入。正直で、率直でおもしろなエッセイ。100万回生きた猫の作者。他にも読んでみようっと。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

2〜3ページずつの短いエッセイがたくさん入ってる本。どこを読んでも面白かった。そうそうそうそう!という感じ。
たいていの場合、あちこちにお差しさわりがあったりとか、そういうつもりはないけど無造作に選んだ言葉で人の気分を害してしまったりとか、はたまたどう言葉を選んでも表現をこねくり回しても 「アタシあ...続きを読むんた嫌い」 ということがバレてしまうから言えないとか、、、いろいろ気にして結局なんのこっちゃ、みたいなもやもやしたような寝言のようなことしか言えなかったりしますが、この本はそんなことお構いなしに、言いたいことをスパー!っと言ってのけるの連続で、本当に気持ちがスカー!っとしました。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

絵本『100万回生きた猫』の著者です。読み終わったあと、すっきりとした気持ちになれました。こんな風には生きられないけれど、憧れます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

100万回生きた猫・・・を書いた人。
あなたこういう人だったんですか!!!ってとても素敵です。
でも、わたしふつうだわ・・・なんて言ってる人って、とうていふつうじゃなんかありません。
そんなふうにふつうは、ひらきなおれないんです。
最高。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月21日

切れ味のいい文章。冒頭の「ふふふ、痛いのよー」がまず強烈。子供嫌いの著者が、出産した瞬間から自分の子供が愛しくてしかたなくなる。圧倒的なリアリティ。
「それよりも不気味だったのは、スッポンと生まれた瞬間に、オギャーという泣き声と共に、おー赤ちゃん、私のかわいい赤ちゃんという気持ちが、爆発したことであ...続きを読むる。 (中略) 私は生涯でただ一度、世の中の光が唯一私に集中したような歓喜にあふれたのである。」

また、「ことばは通じなくても」の一節。
「ことばをおぼえれば、おぼえるほど、ことばが通じるようになって、ことばが通じることだけで満足したりして、そして、ことばでないものを感じたりわかったりすることを投げすててしまうのだ。」

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Posted by ブクログ 2019年05月30日

絵本作家佐野洋子さんのエッセイ

人生を振り返りつつ、日常に疑問を投げかける。
人間の性を俯瞰したような言葉を経験則から面白く言語化して、毒づいている。
人間の性を毒づきながらはた、と自分もそうだと気付いたり。
ほんわかするようなタッチだけど的を射ている。
すごーく考え方や生き方について、学ばせても...続きを読むらったような気がする。
ゆるーく人生について学べたかな。

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Posted by ブクログ 2016年11月07日

さすが 猫エッセイ多い

自分の感じたものをストレートに表現した文章。毒はないので、共感しながら読める

「暇な人って人相がいい」
「人間五十過ぎると恥ずかしいことが許される」
「エッセイというのは世間話」

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Posted by ブクログ 2014年12月07日

読み進むにつれてシンクロ率が上がった。
書かれているのは、普通の事、日常の事、常識的な事だと思う。
けれど、やはり書いている人は普通ではないな、芸術家だな、と思わせる。

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Posted by ブクログ 2013年12月27日

覚えていないというエッセイを読んでドキッとした。私もおなじだったから。佐野さんのエッセイはどれも好きなのに、これ読んだことあるようなないようなと思うことが多い。でも読む度に元気に慣れるので、大いに結構、何度でも読もうと開き直ることにした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月20日

エッセイといえば、野田秀樹の「ミーハー」が一番と思い続け、今まで他のエッセイには、手を伸ばすことなく過ごしてきた。
とはいえ、それなりの年数も経ったので、そろそろいいだろうと…。
(って、わけでもないが。実際「ミーハー」は、今読んだらどうなのだろう?確か絶版で、家にも見当たらない…)
で、佐野さんの...続きを読む「ふつうがえらい」。むぅ~!おもしろい!
斜に構えて、エッセイから遠ざかっていた年月が実に惜しい。
「正義が嫌い」と言ってのける勇気。私も!!!!
「確信に満ちている人が嫌い」私も!!!!
思っていても、なかなか口に出せないことを、すっきりはっきり言ってくれる、そんな佐野さんのエッセイ集。(佐野さん曰く「世間話」)
中でも「あ~、かわいい」が、大好き。
常々、子供をみて「かわいい~!」という女性たちを細ーい横目で見ていた者としては、なるほど納得。
そうか「子供インラン」か!
そう考えれば、私はさしずめ「子猫インラン」かな~♪
佐野さんと同世代だったら、今後ももっと楽しめたのかと思うと、残念でならない。

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Posted by ブクログ 2011年12月11日

独特の鋭い感性で綴られたエッセイ。その毒舌ぶり、自分をも客観的に分析する冷静な観察眼に笑わせてもらえます。

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Posted by ブクログ 2011年02月05日

正論を嫌うあまり、逃げて茶化して攻撃し始めて会話が成り立たなくなるのがうちの家人なのだけど、彼女が言いたいのはこういうことなんだろうなと思った。
佐野さんは佐野さんの「正しい」という判断に「理由は分からない」ということを説明してくれ、それでもどうして自分は正しいと感じるのかということを説明してくれる...続きを読む。それはとてもおもしろくて納得がいく。
こういう思考で、それをこんなにふつうに言葉にできる人を初めて見た。
「100万回生きたねこ」をかいた人か!ってすごく納得した。
河合隼雄さんの解説は理屈に落とし込んでくれてて分かりやすい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

母の本棚から拝借。

「ふふふ、痛いのよー」は響いた。
子供好きな人が出産の素晴らしさなんか説いたって、
子供が別に好きじゃない人たちにはちっとも響かない。
だけど、子供好きなわけではない彼女が書いているので、
とても響いた。
いつかは子供が欲しいなぁーって、思わされた。

その他、 ...続きを読む
「彼女の魅力」では、「感情がむらなく一定」であることの重要性に気づかされ、

「タフで優しければ」では、「目標とする女性像だわぁ」とうっとりし(笑)、

「愛する能力」では、「恋愛は無法地帯」にナットクさせられました。



最初は「ふつうがえらい」っていうタイトルがちょっと好きになれませんでした。
向上心のない人たちの開き直りっていうか、
頑張れない人たちの負け惜しみっていうか、
結局「普通止まり」な人たちの傷のなめ合いか、
そんな風にうつったから。

でも、全然違う
あたしの解釈が間違っていました
あたしは上手に言葉にすることはできないけれど、
巻末で河合隼雄氏がちゃんと私が感じたことを言葉にしてまとめてくれています
さすが心理学者
いいこと書いてます

んーやっぱり佐野洋子好きだなぁ
次は「シズコさん」読みたい

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Posted by ブクログ 2015年11月27日

本業は絵本作り、でも何だか、その場その場で深い思慮など何もなく雑文を書いてしまい、何の責任も感じずに書き散らかしてしまっている。でも後で本にするなんて考えてないんだもん。ふふふ、でも私嘘つきなの。

強いのは、自分は自分って、しっかり自覚しているんですね。

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Posted by ブクログ 2013年11月10日

何とはなしに再読してしまいました…やっぱし良かったですね! 裏のあらすじにもある通り、読めば読むだけ元気になれるエッセイかと存じます…女性の世界でも決して華やかなグループ、つまりはモテモテの女性グループということですが…に入れなかった佐野氏の苦悩…っていうか、鬱屈した気持ちが…良い具合に発散されてい...続きを読むるなぁ、と思いました。僕もクラスん中で目立っている、中心的な人物よりも隅で何やらグジグジしているグループというか、人の気持ちを知りたい、なんてなことを思っていましたね…どうしても、集団から少し外れている人に興味を持つんですよね、僕は…

などと要らぬ述懐をしたところでさよなライオン…。

ヽ(・ω・)/ズコー

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Posted by ブクログ 2012年10月23日

絵本「100万回生きたねこ」を描いた人とは知らず、ずいぶんざっくばらんで楽しい人生を歩んでいる方だなぁ。と思ったのだけど、絵本作家さんだと知って驚き。
でももうお亡くなりになっているのね。。
このエッセイを読んだだけで、とても親しみを感じていたので、なんだかさみしく悲しい。

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Posted by ブクログ 2012年08月26日

なんとも潔い言葉がバンバン出てきて、クスッと笑えたり、引いてしまったり・・。絵本の作者さんなので、勝手に想い描いていた人物像と全く変わりました。
毒舌に嫌悪感もつ方にはお薦めできませんが、言いたいことが言えず、自分を変えたいなって思ってる方にはお薦め。

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Posted by ブクログ 2015年01月23日

切り捨て御免!のロックなエッセイ。著者が抱く愛のかたちは、強く潔くてしびれるばかり。
対談番組で、谷川俊太郎氏が元妻・佐野さんのことを「あんなに親切に 残酷に批評されたことはない」と語っていたことを思い出して可笑しかった。

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Posted by ブクログ 2011年06月26日

幼児期に、わたしは「100万回生きた猫」を読んだ。正確には大人に読んでもらった。いっちょまえに主題を分かった気でいるような子どもだった。愛の意味なんか知らない癖によぅ!

20年くらいたって、愛の意味なんてまだまだ分からない私は、「100万回~」の著者である佐野洋子さんのエッセイを読んでいる。佐野洋...続きを読む子さんって、谷川俊太郎と結婚していた時期もあるらしい。驚いた。愛にあふれた人です。

何故今まで自分は佐野洋子さんの著書を読まなかったのか後悔した。女で佐野さんを読まないのは人生無駄にしている気がする。辛辣だけど女の本音をずばっと書いてくれて、読んでいて小気味いい。少しも嫌じゃない。冒頭の出産の章から突き抜けてて目から鱗ぼろぼろ落ちたよ。

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Posted by ブクログ 2010年12月19日

なんというか、あまり考え事をしたくないとき、緩~い気分でいたいとき、そんなときにぴったりの本。絵本作家・佐野洋子さんのエッセー集。というよりも、「ふつうのおばちゃんの戯わ言集」といった方が、しっくりくる(失礼ながら)。思い出やら日々の雑感やら、とにかく思ったことをありのままに書いている。だからおもし...続きを読むろい。佐野洋子さんの人柄がストレートに伝わってくる。

「メロンが6個あります。弟に3個あげました。いくつになったでしょう。答えは5個である。誰がメロンを3個も人にくれてやるか。」

「結婚とは、恋愛とか理想とかなりゆきとか半狂乱とか打算とかいろいろ動機はあるが、つまるところ相性がいいかどうかという事なんだと気がついた時は、離婚したあと、失敗したあとのまつりだったりする。しかし相性が悪いなどという事は長い年月がたってからわかる事であって、発情期の未熟な若者になどわかるはずがあろうか。」

「今や日本中金持になった。本当に日本人は下品になってしまったと思う。アイデンティティが金でしかなくなってしまった。」

「ばかげた大きな夢を見てもよいはずである。とにかく、おどおどするな、図々しいくらいでちょうどいい。みんなで手をつないで、みんなでいい子ちゃんになることはない。組織が人間を作るのではない。人間が組織を作るのだ。」

「忙しいのより暇の方がいいなあ。忙しいと、ムシャクシャするんだ。忙しいとおっかなくなるなあ。暇な人って人相がいい。私も暇にして、いい人相して、人に道なんか、ていねいに教えてあげたい。」

繰り返しになるが、「ふつうのおばちゃんの戯わ言集」である。戯わ言だから、おもしろい。普段、「マットーな」本ばかり読んで、「マットーなふりをしている」僕には、とてもとてもおもしろかった。

宝くじに当たったみたいな気分になった。タイトルだけで、気まぐれに買った1冊。僕の気まぐれも、まだまだ捨てたもんじゃない。

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Posted by ブクログ 2010年06月17日

恋について、子どもについて、
説得されてしまった気分。
でも、これが自分の母でも、恋人の母でも、
どっちもちょっと嫌だな、とは思った。
近くにいないので、ステキと言っていられる。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

短編で構成されている。特に『読書の原点』が好きかな。自分がわかる本とわからない本があってもそれを素晴らしいといい。私は、自分が読んでも良くわからないと、自分の脳みその薄さが嫌になるのだが、この言い切りがすごくいい。人生も、少しずつわかって来た時、やはりわからないという事が分かって、謙虚になれるという...続きを読む、ここに気づけるところがすごい。

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