【感想・ネタバレ】ダイイング・アイのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭の被害女性目線で一気に引き込まれました。
ただ自分は生きたマネキン云々で少し醒めてしまった感もあり、好みは分かれそう。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭の、交通事故にあい損壊されて死にゆく肉体の描写がとてもリアルで、自分がもし事故にあったらこう感じて死んでゆくのかと、事前学習しているような気分になった。
ただのピアノの先生だった女が、事故で殺されたことにより、その恨み憎しみが伝播してゆく様は、影響力が大きすぎてある意味尊敬してしまう。それほど、生に執着する強さを私は持てるだろうかと思った。生霊となったように男を翻弄し、人を次々に狂わせていくエネルギー量も凄まじい。
人は簡単に壊れてしまうこと、人は他人に甚大な影響力を与える可能性を秘めていることを再認識させられた。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

刺激的。そして、切ない。

“人間というのは、いかにも辛そうにしている時より、見た目には明るく振る舞っている時の方が、その内側にある悲しみは深いというからねえ。”

自称「人間不信」とか「人間嫌い」とは別物。
他人に知られたくない悲しみほど、悲しいものはない…。

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2023年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭の謎が読み進めるにつれどんどん色を変えていき、登場人物も増え厚みを増して先が気になり読む手が止まりませんでした。

途中まさかのSF的方向に行きかけさすがに⁈となりましたが終盤に回収されほっと胸を撫で下ろしました。

わりと賛否あるようですが、個人的には楽しめましたし結末の若干の後味の悪さも逆に不自然さがなく良かったと思います。

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2022年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「東野圭吾」の長篇サスペンス作品『ダイイング・アイ』を読みました。

『使命と魂のリミット』に続いて「東野圭吾」の長篇作品です。
「東野圭吾」作品は6作品連続ですね。

-----story-------------
誰もが少しずつ嘘をつき、
誰かを陥れようとしている。

記憶を一部喪失した「雨村慎介」は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる「慎介」だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。
しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。
誰が嘘をつき、誰を陥れようとしているのか。
やがて慎介の前に妖しい魅力に満ちた謎の女が現れる。
女の正体は、人形職人が甦らせた最愛の妻なのか?

俺をみつめるマネキンの眼。
そいつは、確かに生きていた。
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交通事故に遭い、生命を断たれる女性の、死を迎える瞬間を本人の視点から生々しく描いたプロローグ… 怖いけど、印象に残り、そして作品の中に一気に惹き込まれる見事なオープニングでしたね。

幸せだった人生を突然終わらされたことに対する強い恨み、、、

肉体が滅びても憎み抜いてやる… と、生命が絶たれる瞬間まで加害者を睨みつけた眼が、その眼の力が、加害者と関係者への復讐を果たす物語です。

直接的な加害者は「雨村慎介」だ… と、読者に思い込ませるような序盤、、、

「雨村慎介」本人も仕事帰りに頭を殴打され、交通事故前後の記憶を失ったことで、自分が加害者と思い込んでしまうので、完全にミスリードさせられるわけですが、同棲していた村上成美の失踪や謎の美女「瑠璃子」の登場、そして「雨村慎介」の記憶が徐々に戻ることにより、少しずつ真実が明らかになります。

中盤以降は、「雨村慎介」が、複雑に絡み合う交通事故の真相と「瑠璃子」の正体を明らかにして行く展開、、、

「岸中美菜絵」を死に至らしめたのは、「雨村慎介」なのか、「江島光一」なのか、「木内春彦」なのか、それとも、別な誰かなのか… いやぁ、意外な人物でしたねぇ。


それぞれの利益を考えた身代わり… 許されることじゃないですね。

そして、「瑠璃子」の正体は、、、

死んだ妻のことを忘れられない人形職人「岸中玲二」が創った「MINA-1」なのか、幽霊なのか、それとも別な誰かなのか… 交通事故の真相を知ることで、その理由も明らかになります。

「岸中美菜絵」の怨念の強さを感じて、ぞくぞくっとする展開でしたね。

眼を使って身体の自由を奪う等の超常現象があったりして、少しオカルトというか、ホラーの入った作品でしたが、被害者の気持ちを察すれば、それくらいのことはできても当たり前な感じがしますねぇ… 自分が被害者の立場であれば、同じようなことを望むと思います。

真の加害者が不幸な人生を歩むことになる結末には納得感あり、、、

交通事故って、無くす事はムリでも、減らすことはできるはず… 自分が加害者にならないよう、細心の注意を払って運転すべきだということを改めて感じました。

ちょっと残念だったのは「瑠璃子」の「雨村慎介」に対する行動の一部が解せなかったことかな、、、

殺そうと思えば、殺せたはずなのに、生かしておいたこと、
(結果的に、それが真実を知ることになるのですが… )

「雨村慎介」との間に子どもを欲しがったこと、

その2点が合理的な行動とは思えませんでしたねぇ… キチンと読めば解るのかもしれませんが、真相を知ると不自然だったと思えてしまいます。

まっ、トータル的には十分楽しめる作品でした。


備忘用に主な登場人物を記録しておきます。

雨村慎介(あめむら しんすけ)
 上京後、大学をドロップアウトして夜の世界に入る。
 現在は「茗荷」でバーテンとして働く。
 事故を起こした過去の記憶が欠落する。
 実は、ある人物と取引をしていた。

村上成美(むらかみ なるみ)
 ホステス。
 慎介と同居していたが、彼が記憶を失った後、失踪してしまう。

江島光一(えしま こういち)
 バー「シリウス」オーナー。
 慎介のバーテンとしての素質を見抜き、一時期店で働かせていたが、事故後に「茗荷」に移動させた。
 寛容な性格の一方で、強かな一面がある。

木内春彦(きうち はるひこ)
 帝都建設社員。慎介の運転していた車をよけきれず、結果として女性をはねてしまった当事者。
 その後、羽振りのよい生活を送っている。
 実は重要な秘密を持っている。

岸中玲二(きしなか れいじ)
 マネキン制作会社勤務。
 事故で死亡した女性の夫で、慎介を襲った後に、服毒自殺を遂げる。

岸中美菜絵(きしなか みなえ)
 慎介が起こした事故によって死亡した女性。
 死の間際に運転手に向かい恨みの目を向けた。

上原ミドリ(うえはら みどり)
 帝都建設の社長令嬢で木内と婚約する予定だったが、突然破棄されている。

瑠璃子(るりこ)
 「茗荷」に突然やってきた謎の女。
 美人である上にその目でほかの人物を魅了していく。

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2022年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんな展開なんだろうと思いながら読み進めていたが、なんだか変な風に着地した感じ。身代わりになったのはわかるけど、瑠璃子の行動も謎だし催眠術?とかよくわからないし。推理小説ではなくて呪いのお話なのかな。

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2023年09月10日

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