あらすじ
退魔師の家系に生まれた咲楽。
しかし彼女には退魔の才能がなく、代わりにあやかしなどの『魔者』を癒す力を持っていた。
だが魔者を癒すこととは、彼女の中に穢れを取り込むこと。
穢れを取り込みすぎた彼女に救いの手を差し伸べたのは、同じ人間ではなく常夜ノ國で医者をしてる魔者・鴉だった。
不思議な契約関係で結ばれたふたりの優しくも切ない人情物語。
互いを必要とし結んだ契約…それはただの互恵関係なのか。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトル通りのお話。
生きづらさや、現実逃避したい人におすすめできるかもしれません。
退魔師としては、おちこぼれかも知れませんが能力という意味でなら希少価値が高すぎると思いました。
魔物という、人外であるからこその思考や少女のちょっと普通とはズレている思考(鴉さんより思考)が何だから、個人的にはほっこりしました。
結構、淡々と進むというか日常を除いているのような感じでストーリーが進むので、ハラハラドキドキしたい人には物足りなさを感じるかもしれません。
まだまだ、ちょっと謎が多いなぁという作品。
Posted by ブクログ
能力的に価値があるのに、自尊心が低すぎてそれに気づいていないのは宝の持ち腐れだと感じた。
小説とは関係ないけど、現実も同じ事だと思う。それは、皆その人にしかない輝きがあるのに、気づけず、周りの誹謗中傷等で自信喪失して本来の良さが出せたないと感じる。
内容はとても幻想的な雰囲気で飽きずに読めた。
癒せる能力を持つ人は、優しい人が多いと思った。
いいコンビです
鴉の論理的だけれどちょっとズレた感じの発言が人ではない者の証なのかなと思わせておいて、実は咲楽と凄く似た思考だったのだと明かされる流れにフフフと笑いがこぼれてしまいます。社会的に共存を実現するのはなかなか難しいでしょうけど、いい終わり方だったと思います。
Posted by ブクログ
本のタイトルは処方箋、薬師となってはいるものの、薬というイメージは本文からは感じないかな。癒し、という言葉のほうがしっくりくる。薬師なのは、どちら?主人公なのかな、鴉なのかな。