【感想・ネタバレ】エンジニアのためのリスクマネジメント入門のレビュー

田邉一盛

伝統的なリスクマネジメントは、すでに体系化された分野と言えます。しかし、FinTechやIoTの普及により多様化する複雑な事業には、これまで大企業で培われた画一的なリスクマネジメントでは限界があります。このような状況の中、ITベンチャーなど企業の規模を問わず、多くの企業でリスクマネジメント資格や知識を持つエンジニアの採用ニーズが高まっています。そこで本書では、リスクマネジメントの基礎的な説明にとどまらず、ITに関連した具体的なトラブル事例からも学べる構成になっています。リスクマネジメントを学びたい、仕事にしてみたい方にお勧めです。

[ブクログ · ★★★★☆]

「ITサービスの普及を背景とした企業リスクマネジメント」がテーマです。題名に「エンジニアのための」とありますが、非エンジニアの方でも企業におけるリスクマネジメントの概要を学ぶことができると思います。

リスクマネジメントの歴史に関する解説から始まり、リスクマネジメントの概説、事例紹介、リスクマネジメントに関わる人材向けのキャリアパス、そして各種フレームワークの紹介、という構成となっています。

現在エンジニアで、将来的にシステム監査系のキャリアを志向する方であれば、今後の進むべき道を検討するのに役立つのではないでしょうか。

[ブクログ · ★★★★☆]

リスクマネジメントについてわかりやすくまとめられていた。

サイバーセキュリティ従事者としてリスクマネジメントについて起訴的なことは学んでいたが、実際のリスクマネジメントを業務として行なっていた方の著書を読むと知識のみのインプットであったことが認識できた。

また知識だけでなくリスクマネジメントを仕事とするにはどのようにすれば良いかもまとめられており大変参考になった。