あらすじ
ごく普通のエンジニア仲間3人が、起業からわずか数年で100名規模の会社を作り上げ、数十億円で企業を売却するまでの経緯をもとにした経済小説です。
誰も教えてくれない会社設立の方法、組織が大きくなるにつれて生じる軋轢など、乗り越えるべきさまざまなハードルを、エンジニアならではの性格と発想で乗り越えていきます。問題に直面したときの判断のよりどころとなったのは次の3つの考えです。
- 自由な働き方を追求すること
- 有名になることをいとわないこと
- 売上にはシビアな判断をすること
これらの考えを経営判断に取り入れることで会社は急成長しました。実は3人の性格はバラバラで、これらの考えをピッタリと表すのが3人の性格なのです。創業から売却までのさまざまなストーリーが凝縮されていて、起業したいと考えるエンジニアだけでなく、組織の管理に悩む現役のマネージャ/経営者にとっても重要なヒントが見つかる1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とても面白かったです!
3人のエンジニアが起業して、成功する話。大量採用の大失敗や、規模拡大に伴う社風の変化、ビックリ4(4人のとんでもない常識をもつ問題社員)の登場など、起業する前から会社が大きくなりM&Aに至るまで、とてもリアルに描かれていました。自分がいつか起業する時にもう一度読みたい本。
個人的な感想・学んだこと
①大量採用はしない。するなら、採用プロセスは何段階も用意し、自社の社風にマッチした人のみを採用すべし。スキルや面接力だけで選んではダメ。のちに社内の団結力を下げる原因になりうるから。
②結局は努力。
指示待ち人間や会社のお荷物になるより、社内でも社外でも必要とされる人になりたい。会社の不満をタラタラ居酒屋で言う毎日を送る大人になりたくない。努力を重ねて、世界中どこでもやっていけるような「海賊」に私もなりたいと思った。