あらすじ
東大経済学部で教わる金融学を、初めてこの学問に触れる人にもわかりやすく解説したベストセラーが文庫になって登場! 銀行の役割とは? なぜ企業倒産が起こるのか? 日銀の非伝統的金融政策の意味とは? といった基本から、債券や株式の価格決定の仕組み、デリバティブ、ビットコイン、フィンテック、電子マネーまで最新の話題も網羅。日銀政策委員会審議委員、年金積立金管理運用独立行政法人の運用委員長、さらに日本政策投資銀行社外取締役を務めた著者だからこそ教えられる、資金運用や銀行経営の実務も網羅。学問としての金融だけでなく、実務的観点も学べます。これ一冊で、金融学を語れる知識に!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1時間くらいでサクッと読める一冊。ハンドブックの小ささなので持ち運びも便利。各見開きで用語の紹介と解説が乗っており、わかりやすい。ザーッと気分転換に読んだり、復習したりする人にお勧め
Posted by ブクログ
【大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる】 植田 和男 著
著者は言わずと知れた現・日銀総裁。「私の書いた本の中ではかなり売れ」たそうです。見開きで、「左ページに解説、右ページに図」なので、一見読みやすそうです。
初版は2017年ですが、現在でもしっかり通用する内容です。「近い将来、インフレ率が2%に到達すると、財政当局にとっては悩ましい事態になるリスクがあります。それは現在財政を助ける方向に働いている日銀の緩和策が終焉を迎え」、「保有国債を市場で売却するかもしれません」とは、この時、まさか自分が直面するとは思っていなかったでしょう。
簡単と思った文庫本ですが、読み込むとやはり金融は奥深いです。これだけ広範囲の知識が必要となると、「とても自分は日銀総裁にはなれないな」と実感した一冊です(当たり前ですが…)。(^^)
Posted by ブクログ
かなり噛み砕く方向で舵取りをした結果、超初心者にはピンとこず、少し全体像を掴めている人には情報量の少ないものになっている。
金融の全体像をなんとなく理解して自分の理解できていない部分を認知する、ための本という印象。
専門用語にある程度馴染みがあれば、1、2時間で読み通せる内容。わかりやすく読みやすい方だとは思う。
Posted by ブクログ
著者が日銀総裁になるということで手に取った本。貨幣や利子、市場、銀行、リスク、リターン、金融政策等々、金融に関する基本的な知識がわかりやすく解説されている。初学者が金融というものを概観するのに、或いは既に勉強したことのある人がおさらいするのにいい本。
Posted by ブクログ
買ってからしばらく置いてしまったが、改めて開いてみた。わかりやすいかと言われると微妙で、かなり頭を捻りながら読まないといけないが、金融の基本として非常に勉強になった。
とくにリーマンショックやギリシャ危機など、わかっているフリをしていた部分がようやく本質に近づけた気がする。不動産証券化など、今実体上も増えている取引が多いので、今後もまた同じような事は起きるのでは…と感じてしまった。
そして著者は日銀総裁になっていた。
Posted by ブクログ
インフレ率2%を目指す理由がずっと謎だったけど、中央銀行が金融緩和余地を確保するため、という理由があることがわかって納得。
全体的に、何となく理解はできたけど、人に説明できるほどではない(=理解できていない…)レベルの知識が得られた。
こういう「〇〇時間で学べる」というのは、元々ある程度の知識がある人向けなのだろう。