【感想・ネタバレ】ドラえもんを本気でつくるのレビュー

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Posted by ブクログ

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ドラえもんを本気で作ろうとする著者の熱い思い。
とあるイベントでの登壇を拝見したことをきっかけによみました。人の感情を揺さぶって行動につなげるというアプローチは面白い
心理学、行動経済学的な話も含まれる。
他人の感情をどうとらえているのかなど。

メモ
・人と深く関わるためのai human agent interaction
・haiのコア技術は人に他社モデルを想定させること。他社モデルを想定しないものは道具で、想定することで仲間になる。共感でき、失敗を許せ、行動を予想できるように
・ドラドラだけで会話が成立する。自然言語をあえて用いない。非自然言語を用いることで、受け手が都合のいい解釈を取り入れることができて、受け手にとってむしろ気持ちのいいインタラクションが実現される可能性がある。
・のっぺらぼうの顔によって、声によって顔を自由に推測できる。あえて表出能力を低くするという発想。機体を低くできる可能性
・デザイン上の重視ポイント
 インタラクションを引き出す外見
 過剰に高い能力が想定されない外見
 曖昧な外見
 幼くすることでユーザーからの援助的なコミュニケーションを促進できること

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2021年02月14日

Posted by ブクログ

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<目次>
序章   人を幸せにする心をもった存在
第1章  現在のAIはどこまでできるのか?
第2章  ドラえもんはこうしてつくる
第3章  ミニドラのようなロボットを、みんなで育てる
第4章  仲間とつくるドラえもん
第5章  HAIのテクノロジーが日本から世界へ

<内容>
マンガ(アニメ)「ドラえもん」に憧れ、ドラえもんのようなロボットを創ろうと考えた学生が、いまその第1歩(もっと進んでいるかな?)を作っていて、そこまでの過程をまとめたもの。
なかなか示唆に富んだ本で、ロボット研究は、なんでもできるロボットを想像し研究しているが、そう簡単にはできない。実は使う側は、「完璧な」ロボットと言われると、各自が勝手に想像して、現在の技術によるロボットに幻滅してしまうのだ。しかし著者の考えるHAI(ヒューマン・エージェント・インタラクション)のロボット。人と関わることで学習していくもので、例えばしゃべるところはかなり雑。雑というか、我々がまだしゃべれない赤ちゃんの言葉を読み取ったり、イヌやネコと会話するようにしたり(プレディクティブ・コーディング)とか、心理学的要素をかなり取り込んだものの方が、勝手にその喋りを解釈して意思の疎通ができてしまうなど、発想の転換がユニーク。通常のAIやロボット研究者の逆の発想である。著者は第5章では、こうした考え方は日本人の方が有利なのだ、と論破している。

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2020年02月25日

Posted by ブクログ

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HAIのこと。今AIをうたったものが世の中に溢れてきているけど、どこかまのぬけている感があった。ディープラーニングは記憶と計算には優れているけど、人間の深い感情表現は再現できないし、理解でない。そこをあえてまのぬけている感を逆手にとっていこうという発想がうまいなと思った。
ドラえもんとは何か。ロボットとは何か。
最終的には道具ではない。友達なんだ。
攻殻機動隊でいうゴーストの存在がカギ。
つまり心。心のある人間を育てたいし、心をより豊かにしたい。そういうものに私はなりたい。

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2020年09月05日

Posted by ブクログ

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ドラえもんはのび太にとってどのような存在なのかを突き詰めていくと、完璧ではないが、だからこそ
人に寄り添うことができる(人が身近に感じられる)ロボットであることがわかる。
人に愛着を持って貰えるようなロボットとはどういうものなのか。
人とロボット双方の存在について考える過程が記されており、たくさんの考え方を捻りだせる筆者は素直に凄いなと思った。
明るい展望は人の気持ちを愉快にしてくれる。

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2020年08月16日

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