【感想・ネタバレ】ロラン・バルト 言語を愛し恐れつづけた批評家のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2017年04月08日

大学時代、バルトはフランスの作家で1番好きな存在だった。あれから20年たってもなお強烈な輝きを保っていることに素直に驚く。バルトの優しさ、人間味が現代性を帯びて何十年も愛され続ける、という近未来を、学生時代には全く想像さえしていなかった。本棚に眠る明るい部屋と、彼自身によるバルトからまずは久しぶりに...続きを読む読んでみようと思う。

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Posted by ブクログ 2016年09月23日

バルトの生涯を、作品とともに詳説する。ただ重きを置いているのは作品の内容よりも、バルトが何に触れ、バルトの身に何が起こり、そしてバルトが何を感じたかという方に置かれている。最愛の母が亡くなった後のバルトの描写は、悲壮感もあった。

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Posted by ブクログ 2016年02月15日

権威が嫌い。また、日本との出会いがいかに重要であったか。繊細な人物である印象を受けた。

・バルトは作品への向き合い方には三つの方法があると語る。読書と文学の科学と批評である。読書は作品を愛し、作品を欲することであり、作品以外の言葉で作品を語るのを拒むこと。文学の科学とは、作品のひとつの意味ではなく...続きを読む、意味の複数性自体を対象とする。批評はひとつの意味を生み出し、その責任を引き受ける。批評をするとは作品ではなく自分自身の言語を欲すること。

・「話し言葉は威嚇である」

・威圧的なただひとつの意味に抵抗するための新しい方法。意味の複数性とは異なるもう一つの可能性、すなわち(俳句にあるような)意味の中断であった。

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Posted by ブクログ 2015年11月27日

バルトの著作の内容についてではなくバルトそのものの生涯について書かれてた。
『批評と真実』を読んだときさっぱり分からなかった部分が何故そういう風になっていたのかが分かってスッキリした。
それぞれの内容よりは文脈が紹介されていて、他の人間の分もこういうやつを読んでおきたい。

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Posted by ブクログ 2018年01月26日

ロラン・バルトの生涯と思想について解説している評伝です。

バルトの生い立ちから、記号学への傾倒へと向かったバルトの修業時代につづいて、日本の俳句に「意味の複数性」ではなく「意味の中断」を見いだし、彼の思索が新たな表現を獲得したことが論じられています。さらに晩年の彼が手掛けようとしていた小説「新たな...続きを読む生」についても、コレージュ・ド・フランスの講義録を参照しながら紹介をおこなっています。

ときおりバルトの解説書のなかに、バルトのスタイルに感染したような文章でつづられたものを目にすることがあるのですが、本書は入門書にふさわしいスタイルで書かれており、バルトの仕事について一通りのことを知るためには有益な本だと思います。

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Posted by ブクログ 2015年12月30日

ロラン・バルトの考えを理解するために読んだが、論文を書く背景はわかったが中身そのものはわからなかった。

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Posted by ブクログ 2015年10月19日

母子家庭で育ったバルトは、威圧的なものを嫌った。作者の解釈こそ正当であるという威圧的、一義的な解釈方法を嫌い、言葉が持つ権力を憎み、言葉が持つ生きる希望を愛していた。少数者にスポットを当て、世の中の歪みを見極める。そのような一つの理念のもとに生きていた。日本の俳句に対する論考は日本人が読んでもハッと...続きを読む気づかされるもの。

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