【感想・ネタバレ】近所の最果て 澤江ポンプ短編集のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月29日

「はっぱの人は太陽の光を浴びると、生きる力が湧いてくるんです。それがはっぱの人のメンタルが強い仕組みです」

短編集。10年分のごった煮で内容も絵柄もバラバラな一冊。噛めば噛むほど味の出るスルメ系漫画です。
悟りパパに通ずるようなちょっとイイ話もあり、良く分からんなーと思いながらもなんか読み返してし...続きを読むまう1ページ漫画もあり、トータルでは好きだなーと思いながらページを(画面上で)めくる。

実は先日ふと、好きだった「パンダ探偵社」を読み返していて、著者がガンの闘病で連載が中断したことを思い出し続きが読みたかったので、(あまり趣味は良くないが)その後どうなっているのかを検索したところ短編集が出ていることを3年も経ってから知ったものである。

そしてこれは全く知らなかったのだけれど、著者の澤江ポンプ氏はなんと「断腸亭にちじょう」の著者ガンプ氏その人であったのだ。
なんと、うっすら気にかかっていた人の近況をずっと追っていたとは縁は奇なりというか、同じ著者なら好きで読んでいたのも宜なるかな。好きと言いながら絵柄で気づかぬのかエセファンめと石を投げられても抗するすべもない。断腸亭で「短編集が出る」「売れないだろうが生活の足しとして出してくれるのだろう」とかなんとか言っていたのを思い出し、今更購入したものでも生活の足しになってくれればと思う。
氏は同年代なので共感できるところも少しあるのだ。

誰もが買って楽しいとはとても言えないけど、断腸亭にちじょうが好きな人には手にとって欲しい。

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