【感想・ネタバレ】白村江のレビュー

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Posted by ブクログ

20220114004
古代の日本、朝鮮半島を舞台にした白村江の戦いを描いた。ただ、描いたものは戦いではなく、人それぞれの強い想い。エンターテイメントとしても非常に面白かった。
私の出身地は愛媛県の周木(しゅうき)。町誌によれば、もともとは古代朝鮮語で村を表す「スキ」が転じたものだという。白村江の村(スキ)だ。

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2022年01月14日

Posted by ブクログ

新聞に載ってた広告を見て気になり購入。
個人的に馴染みが薄かった古代の日本が舞台だったが、壮大なスケールで描いており、かなりアツくなりながらページをめくった。
登場人物は皆キャラ立ってるが、完全に金春秋に感情移入して読んでいた。笑

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2020年05月06日

Posted by ブクログ

歴史の用語として聞いたことは在っても、然程詳しく知るでもない「白村江の戦い」を背景とした作品だ。
「白村江の戦い」というものは、日本での対外政策の変遷、朝鮮半島の国々の相互関係、中国大陸の帝国の動向と様々な要素が絡み合い、関係した人々の様々な思惑が交錯した中で惹起したということになるのであろうか。そういうことに関して、倭国(日本)の要人や、結果的に倭国へ亡命していた百済の王子、百済の人々、新羅の要人というような幾人かの視点人物を設定して大胆な大河ドラマを展開している。
所謂<大化の改新>で誅殺される蘇我入鹿が序盤では大きな存在感を見せるが、途中からは葛城皇子(中大兄皇子)が大きな存在感を見せ、その軍師という感じの中臣鎌子が暗躍している。朝鮮半島の動きとしては、新羅の金春秋が大きな存在感を見せる。
朝鮮半島は百済、新羅、高句麗が鼎立していたが、百済は唐と結んだ新羅に滅ぼされてしまう。その百済の復興を目指したというのが「白村江の戦い」ということになる。作中世界は“古代”ということになるが…何か“現代”であっても在り得るかもしれないような、謀略が渦巻く世界である。
そうした“謀略”の世界に巻き込まれて行くこととなってしまう百済の王子が、王室の内紛で命を落としてしまいそうになった所から倭国へ逃れる形になり、蘇我入鹿が「将来の親衛隊」を育てようとしていた寄宿学校的な場所で育って行く様子というのが作中に在るのだが、そういう辺りも面白い。
こういうような「東アジア世界に在った古代の日本」というようなことを強く意識したような作中世界が展開する小説…個人的には、類例に余り思い当たらないが、一寸興味深かった…

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2020年03月05日

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最初は難しくて、すこーしずつ読んでいましたが。
戦が近づくにつれ、面白くなりました!
百済王子、最後はどうなったんでしょうね、史実では。

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2023年12月02日

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新たな豊璋像の可能性を提案してくれた白村江。
白村江の戦いの驚きの説に興奮してしまった。
古代の歴史は創造力の翼を広げられる分野で、今後発見される遺跡や古文書が固い鎧を剥がしてくれるのだろう。
朝鮮半島と日本は深いつながりがあるのは間違いないが。

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2022年11月21日

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ネタバレ

古代の大陸との関わりを知りたくて読みました。
冒頭の導入は、凄惨で読むのを躊躇する場面もあったけれど、古代の戦、内乱の現実だったかもしれません。
その後は、歴史の流れが壮大なもので、敗北を恐れず、自分の誇りをとる者に、敗者の美学を感じました。

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2021年05月31日

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葛城皇子(中大兄皇子)と中臣鎌子が行った白村江の役。一般的には秀吉の朝鮮攻めと同様に失敗例とされているが、そこには思慮遠望が隠されていた。
物語は白村江の役から二十一年前の百済の皇太子が亡命するシーンから始まる。通り一遍の知識しか無かったので、どこまでが史実かが分からないが非常に興味深く読んだ。日本国内では蘇我入鹿の暗殺なども描かれ、今は乙巳の変と呼ばれる出来事などを歴史を思い出した。
少々長いが楽しめた。

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2021年03月13日

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ネタバレ

日本史の教科書に大和・百済連合軍が唐・新羅連合軍に敗れた戦として淡白に記載せれる白村江の戦い。本書では葛城皇子(中大兄皇子)の謀略の結果と描かれている。全く想像してなかった視点で面白く読めた

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2020年06月13日

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史実はそう多く残されていないので、数少ない史実の間を著者の想像で書き足しているのだろうが、面白い物語になっている。600年代って相当な未開の時代のように思われるが、飛行機や自動車は無いにせよ、人間社会のあり様についてはさして今と変わらないのだろう。国際色豊かな時代でもあったようだ。半島や中国との交流も盛んで、今ほど社会も固まっていなかったこの時代の空気感はどんな感じだったのだろうか。逆にもっと社会は固定化していたのかな。最初は蘇我入鹿が主人公かと思ったら途中から居なくなるし。最後は残念な結末ではあるが、主人公とみなされる彼が生き残って大事を成し遂げたので有ればそれは素晴らしい事だ。

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2020年05月31日

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圧倒的に面白い。あまり読むことの少ない古代の物語がいきいきと描かれている。葛城皇子のサイコパスぶりが恐ろしい。

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2020年04月24日

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 朝鮮半島の動乱、白村江の戦いの裏でうごめく陰謀を描いた歴史物語。

 自分が読んできた歴史小説の中で全く縁のなかった時代と舞台だったので、改めて自分の知らない歴史がまだまだあることを思い知らされました。

 また、作者がお得意の伝奇物かと思いきや本格的な歴史小説だったので、作者の新たな魅力を感じました。

 唐と朝鮮半島の三国と倭(日本)が当時から難しい関係であることがよくわかりました。

 その中でそれぞれの国の王たちがあらゆる権謀術数を駆使していく展開がとても興味深かったです。

 日本と朝鮮と中国がこれからもどのような関係になっていくのか、改めて考えさせられました。

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2020年03月08日

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「白村江の戦い」については太平洋戦争以外で、日本が外国に負けた唯一の戦いという事しか知らなかった。またこの時代の朝鮮半島情勢についても知識が無かったので興味深く読めた。
多少のフィクションの部分も話しの流れとして違和感はなかった。それぞれの人物の思惑が入り乱れて物語の面白さが増し、何人かの人物に肩入れをしながら読んだ。

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2020年03月06日

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ずっと読みたかった一冊を探していたら、なんと文庫になって登場していたー!
なれない地名、人名に時間はかかってしまったけど、じっくり楽しめた。
百済の滅亡の歴史と豊璋王子の成長、策略家新羅の金春秋、そして倭国の中臣鎌子、葛城皇子と蘇我入鹿。
葛城皇子が中大兄皇子だってちっともわかってなかった歴史オンチですが、大丈夫でした。江戸時代の歴史ものは人情があるものが多いのに、古代になると急に陰謀、策謀、こんなにもドロドロしてたのかしらね。

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2020年02月18日

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ネタバレ

大陸、半島、そして倭国。
なかなかにスケールの大きな作品てました。
葛城皇子が策士なのが、とても良い(^^)

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2020年01月23日

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この時代のことは中学高校で習ったことレベルの知識しか無い。本書のような裏事情があったらそれはそれで面白いし興味深いが、設定にリアリティは感じなかった。

人物造形にももう一工夫ほしいが、それなりに面白かったので良しとします。

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2022年04月05日

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まさに歴史小説という感じ。
時間を追うごとに主人公的存在が変わっていくので、好感が持てた人物が消えていくのが悲しい(笑)

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2021年04月11日

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葛城皇子(中大兄皇子)が良い人間として書かれた物を読んだことがないが、今回もやはり全然好感が持てない男振りだった。
彼の傀儡として動いていく豊璋を見るのがとてもしんどかったけど、まさに「運命に抗おうとしている者は、かけがえのないほど美しい」んだなぁって思いました。そういう人間の苦しみが美しい文学になって私たちが甘受してるんだな…つら…

キャラクターがたっててよかった。

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2020年12月05日

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