【感想・ネタバレ】HOW FINANCE WORKS ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

良著との話を何かで目にして、ファイナンスの振り返り、実務への接続強化を目指すべく読書。
お金に関わるさまざまなステークホルダー関係性、インセンティブ、リアルの一端、全体感を学べる良著。

メモ
・銀行はスプレッドビジネス。短期資本を長期資本に変える、信用供与の部分が価値部分。資産と負債のミスマッチ、高いレバゆえミスが許されない。資産の質に疑念を持たれてしまうと、資金が逆回転して破綻につながる。
・価値を創出する方法
 資本コストに勝つこと
 長年にわたって資本コストに勝つこと
 成長を通じて利益を高いレートで再投資すること
・WACCを使う際の過ち
 一つの資本コストをすべての投資に利用する
 もっと債務を利用してWACCを下げる
 WACCを勝手に応用する(資本コストを対象資産で決まることを忘れる)
・バリュエーションのミス
 インセンティブを無視する(関係者インセンティブの存在)
 シナジー誇張し、統合コストを無視する
 資本集約度を過小評価する(成長に必要な設備投資を過小評価する)
・実務家は永続価値の全体に対する依存度を常に意識する。事業売却の部分を重要視する。
・資本配分の過ち
 意思決定を遅らせる(アクティビストリスクも)
 自社株買いで価値創出
 手っ取り早い買収を優先する
 楽だからという理由で自社株買い選好する
 現金再投資して大きな事業構築を好む
 短期投資株主を満足するため過剰現金分配する

・ファイナンスは本質的にプリンシパルエージェントの問題、所有と経営の分離といった近代資本主義の根深い問題を解決しようとするもの。

0
2021年08月22日

「ビジネス・経済」ランキング