あらすじ
近年、ブラック企業などが話題に上ることも多くなり、それに伴った「働き方改革」の政策などからも、労働問題への関心が高まりつつあります。そんななかでもIT系の企業は、長時間労働が問題になりがちであったり特殊な勤務形態があったりと、働くエンジニア自身も不安になりがちです。本書ではITエンジニア、あるいはそれを目指す方のために、特にIT企業で働く際に知っておきたい労務の知識を、よくあるQ&Aをもとに解説していきます。
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Posted by ブクログ
本書の主な内容は、入社時や退職・転職の注意点、労働時間・労働形態や休業制度、給与・福利厚生に関すること、職場でのトラブルについて。
一部、IT業界に限定した記載がありますが、多くの内容は一般的な会社でも通用するのではと思います。本書にあるような知識がないと、雇う側にいいように利用される可能性もあるので、他の書籍やWEB記事でも良いので知っておくべき情報なのでは、と思います。
なので、本書はこれから社会人になる人や会社員になって間もない人、長年仕事一筋で業務以外の知識・情報とあまり接してこなかった人向きなのかな、と思いました。
しいて本書の欠点を挙げるとすれば、エンジニア向きの書籍であるなら成果物の権利帰属に関することや、ソースコードの流出に関する注意点などがなかったところでしょうか。大きな会社ではそのあたりの指導はしっかりやってるかもしれませんが、先日話題になったコード流出事件を見て、意外と周知されてない点なのかな、と思ったので。
Posted by ブクログ
SESや派遣契約の契約形態(命令権や責任範囲など)についてはっきり認識する。客先常駐のエンジニアの中には、こういう内容についてはあまり気にせず(あるいは知らずに)働いている人も多いのではないかと思う。巻末の今後の技術のトレンドは参考になる。