あらすじ
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「そこのかわいい女子、名前はなんていうの? 俺は天皇だけど」「人はいつか死ぬんだからさ、生きてるうちは楽しく飲もうよ!」なんでしょう、令和の時代に読んでも面白すぎるこの感覚。どちらも万葉集の歌なのです。他にも、えっ、こんな歌があるの? と驚くこと間違いなし。全20巻からなる日本最古の歌集から、今味わいたい名歌・約60首を厳選。そして、歌を紹介するのは、ゆかいなキャラたち。マンガも入って、どんどん読みたくなる、いちばん楽しい万葉集の入門書です。
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Posted by ブクログ
万葉集を手っ取り早く楽しみたいと思ったら、この本だと思う。
万葉集は時代を超えたSNS。有名歌人から一般人まで4500首超え。
『万葉集』の巻頭を飾るのは、少女をナンパする歌だった!?雄略天皇が行幸〔=お出かけ〕をしたときに、正で清菜を描んでいる少女を見かけ、その少女に名前を尋ねる歌を詠みかけました。
昔の女性は、自分の名前を公にはしません。家族や夫しか知らないのです(紫式部や清少納言も本名ではありませんし、本名は伝わってもいません)。よって、男性が女性に「名前を尋ねる」という行為は、「求婚」の意思表示だったのです。
この歌では、通りすがりに見かけた少女にいきなり名前を聞いていますので、現代で言うところの「ナンパ」ですね。なんと『万葉集』は、天皇のナンパから始まる和歌集です。そして、この歌自信満々感が半端ないですよね。国で最大の権力者の歌ですから、そりゃそうです。
雄略天皇は、『古事記』や『日本書紀』の中で、皇位につくためにライバルを殺したり、たくさんの人々を処刑したり、かなり気性が激しい天皇として書かれています。そんな「大悪の天皇とすらいわれている雄路天皇からナンパをされた女性は、いったいどんな気持ちだったのでしょう。
「我立ち濡れぬ、雨のしづくに」*傘を忘れてしまったときに、大津皇子を思い出しながら、こんな風につぶやくのも風流かもしれません。
優しく軽やかな語り口で絵も可愛く楽しい一冊。しかも古文も学べる。