【感想・ネタバレ】「暗号貨幣(クリプトキャッシュ)」が世界を変える!のレビュー

あらすじ

●「クリプトキャッシュ」――暗号貨幣――、それは、世界初!の「完全暗号」で作られたデジタルマネー。不完全な暗号技術にたよるブロックチェーンや、その技術をベースとするビットコインなどの仮想通貨を凌駕し、新時代のスタンダードになる新発明がここに誕生! ●インターネット上の多くの情報は、暗号化されて安全に送られていると思われているが、実は違う。プロのハッカーが盗めない情報は、ほとんどない。情報を守る暗号の鍵が盗まれてしまえば、内容は筒抜けだ。通信上の秘密は守られない。現在、インターネット業界で広く使われている「公開鍵暗号方式」も脆弱なシステムで、情報が盗まれても無理はないという。仮想通貨でおなじみのブロックチェーンもその例にもれない。ビットコインやイーサリアムなどの盗難の事件が後を絶たないのも、暗号技術が未熟だからである。今回の「クリプトキャッシュ」は、史上初めての「完全暗号」を使ったデジタルマネーだ。「完全暗号」は、互いに離れた場所にいるふたりが、暗号鍵をweb上で送らないにもかかわらず各々の暗号を更新していくことができる点が、最大のポイントだ。暗号鍵をweb上で送らないのだから、ハッキングされるわけがない。このシステムを採用した情報だけが盗まれないとなれば、やがて世界中の人々がこの「完全暗号」のシステムを使うようになり、次世代のスタンダードになるのは間違いない。あたかもGoogleやiPhoneが世界を魅了し、席巻したように……! そしてインターネットはこのシステムによって、情報をシェアする現状を第1ステージからバリューをシェアする第2ステージへと進化していくだろう。

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Posted by ブクログ

ビットコインをはじめとした仮想通貨が話題になって久しいが、ブロックチェーンを基盤とするそれではなく、完全暗号を利用したクリプトキャッシュのおはなし。
ビットコインは取引に時間がかかる、プルーフオブワークにコストがかかる、マイニングが寡占状態になりつつあるためそもそも取引の安定性が担保されないといった問題があり、現金に代わる通貨としては問題があるという。
通常の暗号(共通鍵方式)では、両者が同じ鍵を持っていて、それで暗号化する。鍵は一度作ると変更しないので、鍵が盗まれたりピッキングされたり(鍵が解読されたり)すると、通信がバレてしまう。この共通の鍵が時間や環境により、同じように変化していけば、原理上解読されない。筆者は人工知能回路をつかった完全暗号を提唱している。
中央銀行発行のデジタル通貨を発行するとなれば、こういった技術が使われるのかもしれない。
ところで、この人工知能回路はどうやって配達するのだろう?SIMを物理的に運ぶのかな?

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2019年12月08日

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