【感想・ネタバレ】時は黙して語らない 古文書解読師・綱手正陽の考察のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年04月05日

古文書という新しいジャンルでワクワクした。江中さんの好きが詰まった作品で愛を感じた。綱手の人見知りに共感してしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月18日

瀬戸内海の孤島で起こる連続殺人事件ということで、慣れ親しんだ雰囲気と(瀬戸内在住)どことなく横溝正史な雰囲気を味わいつつも、それでいて新鮮味のある話でありました。
古文書の解読師が主人公という点がユニークというのもそうだけど、彼自身が「探偵役」ではないというところ。
殺人事件自体は、彼の親友(悪友と...続きを読むも言えるか)が粗方解いてしまうので、主人公は直接犯人やトリックを解き明かしはしない。
彼が解き明かすのは、古文書から得られる情報、そして事件のもっと根深い部分。
歴史的背景だったり、精神面のことだったり、ただ事件を解決するだけの探偵が恐らくは積極的にフォローしない部分を彼が解き明かしていく。
そういう面が非常に新鮮でした。
だから、彼の親友が事件を解きだした時は「え、お前が探偵するんかい!」と思わずツッコミを入れてしまうほど。
主人公は性格が非常にネガティブだから、そもそも自ら事件に首を突っ込んでいかない。
そういう意味では、何にでも首を突っ込むトラブルメーカーな親友とバディ組んでいるというのはバランスが取れていました。
それでいて、最終的には色々な人たちたらしこんでますからね、主人公。
主人公が古文書から読み解いてくれたからこそ、希望の持てるラストにもなっていますし。
本当になかなかユニークな主人公で立ち位置でした。
白妙姫の伝説の話自体も瀬戸内感満載で興味深かったです。
(フィクションな歴史とは言え)歴史もミステリも味わえる贅沢な作品でありました。

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