【感想・ネタバレ】100年足腰のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

[墨田区予約中]

書店に平積みされていた本の一冊。
このところ腰やねこ背といったキーワードで健康系の本を読んでいてそれなりに面白い本、ためになる本はあったが、これこそ体全体を整える一つのいい本だなと思った。直後に読んだ「ズルい腹筋」も、食生活など通じるものもあったし、既に足腰悪くても負荷が少なく実行できるコンパクトさが◎!

"足腰"となっているが筆者は人工膝関節の手術を専門とする整形外科医。長年の患者との診察結果から、「姿勢が正しく(頭が前に出ないで自然な脊椎カーブが描ける状態)、歩き方を変えて骨同士がぶつからないようにし、正しい食生活(食べ物、食べ方、体重)をすれば手術しなくてもひざ痛は治る」と手術に至る前に、患者を指導しているらしい。

よくあるように、1章は持論、2章は体操(実践)、3章はそれ以外(主に食生活)について述べていて、私的観点から最も興味深かったのは皮膚に関すること。
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①たつみ式・正しい立ち方⇒ニワトリ歩き脱却!
 こぶし一つ分あけて、両足の内側が平行になるようにし、つま先立ちで3s静止したあと、かかとを落とし、両足の指を握る

②たつみ式・内もも歩き⇒O脚改善!
 手と逆側の足を振り出し、かかとから着地した足の親指に重心をかける
 ※O脚でないなら逆側かも!?

③足指にぎり⇒ひざ前の大腿四頭筋が復活!
 椅子に腰かけ、お腹を背中にくっつけるイメージでへこませる。足を上げ、床と平行に脚を伸ばした状態で、かかとを90度の角度でキープし、足の指をギューッとにぎる。(1日3回の食前に30回づつ)

④壁背伸び体操⇒腹筋・骨盤底筋群が復活!
 両足を肩幅程度に開いた状態で、お尻と肩甲骨、かかとを壁につけて立ち、かかとを上げ、肛門をギュッと締めたまま背伸びの状態で5s静止。ひざの下の硬い筋肉を使っていることを意識出来たら、かかとを下ろし、全身の力をゆるめる(10回1セットを1日1回以上)

⑤CS体操⇒脊椎を元の自然なカーブに戻し、腰痛、肩こり、猫背を解消!
 座った時に足の裏がしっかりと床について太ももが床と平行に、ひざが直角に曲がる状態で椅子に腰かけ、骨盤に手を当てたまま後傾させ、更にかかとを上げることでより後傾させ、おへそを覗くように背中を丸める(Cの字)。次に骨盤を前傾させ、両足の間に頭を入れるように深く前に倒し、内転筋に力を入れて頭部のみ後ろに上げる(Sの字)。

⑥足振り子体操⇒損傷した軟骨を再生し、ひざの痛みを減らす!
 リラックスして椅子にこしかけ、片方の太ももの下を両手で持ち上げ、一方の足は地面について支えながら、上げた脚は力を抜いて下垂させ、ブラブラゆっくり振る。 

⑦多裂筋体操⇒インナーマッスルを復活させ、肩こり改善・姿勢維持!
 四つん這いの姿勢から、一方の手と反対側の足を床と平行に上げて伸ばし、5s静止。反対側も同様に行う。(10回づつ1セットを1日1回以上)

⑧足指ほぐし⇒大地をしっかり踏みしめる感覚を取り戻し、転倒防止!
 親指から小指まで1本づつ、前後左右に大きく開いたら、足の指のつけ根に手の指をぐっと入れ、足首をゆっくり回す。指先側のリスフラン関節とかかと側のショパール関節をぞうきんしぼりのように両手でひねる。

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飽食の時代の今、飢えで命を落とす危険はほぼないが、食べすぎは「肥満」を始め、Ⅱ型糖尿病、足の静脈瘤、高脂血症、血栓症、脳梗塞、心筋梗塞など、大きな病気を招きやすい。

・歩くときにひざには体重の5倍の負荷がかかるので、身長m×身長m×22kg(150cm=49.5kg、160cm=56kg)以下をキープすること。⇒1週間で一番忙しい日に1日だけ食べずに過ごす(水や無糖の飲み物は可)と、消化に疲れた体が休まる。

・早食いの一番の問題点は食べる量より唾液の少なさ。15秒ルール(食べ物を下の上に15s置いてから食べる)で唾液をしっかりと出してから食べると満腹感も違う。

・栄養バランスがほぼ完全な玄米を食べること。食品添加物や農薬、公害汚染物質などの毒と化学結合し体外に排泄するフィチン酸を含む。注意点は6時間以上浸水させ、その水を捨てて新たに洗ってから炊くこと。発芽状態にさせないと、「発芽(を止めるための)毒」と呼ばれるアブシジン酸とフィチン酸が含まれてしまう。

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痛みを抑える対処療法ではなく、原因を意識して根治療法に努めること。

・痛み止めは血管を細くしてしまい、腎臓へ流れる血液を減らしてしまう。血流が減った腎臓は血液中の老廃物や塩分をろ過する糸球体の数がどんどん少なくなり、機能が悪くなる。

・風邪でもすぐに薬を飲んでしまって、ウィルスの排出を促す鼻水、咳を止めてしまったり、ウィルスをやっつけるマクロファージや好中球を作るために骨髄球が増殖しようと骨髄温度をあげているのに熱を止めてしまうと、症状は抑えられるが肝心のウィルスは排出されずに体内に残ってしまう。

・糖尿病になると神経や血管がやられ、血中のブドウ糖が多くなることで、血液の浸透圧が変わり活性酸素が発生するため、のどが渇きやすくなり、手足がしびれ、おしっこの回数が増えて、汗もかきやすくなり、皮膚科が乾燥(皮膚に必要な栄養や酸素が運ばれなくなるから)してかゆみが出て、男性はED(陰茎に張り巡らされた神経に障害が起きて性的刺激を感じづらくなる上に、活性酸素で血管が壊されるので勃起に必要な血液が集まれなくなるから)になる。

・高血圧の人は、「年齢+90までで、症状(頭痛・ふらつき・めまい)がなければOK(70歳なら160まで、80歳なら170までOK)」と思い、血圧を下げすぎる方を心配(血圧120で起きる時にフラフラする方が散見される)した方がいい。特に降圧剤を飲むと腎不全を招きやすく腎臓が死んでいくとむくみやすくなる。腎臓は自分が生き返るために血流を上げるためのレニンという酵素を出し、エクスロポエチンという物質を出して骨に血液をつくるよう命令することで血圧を上げて復活するが、それを止めてしまうと腎不全はゆっくり進行し元に戻れず透析患者となってしまう。また脳の血流が減ることで脳の働きも低下して認知症が増えているのでは?

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

帯キャッチの「体の修復力を最大化する」が、要は巽先生の最も伝えたかったことなのかと。ひざや足腰に興味がない人でも、この本が役立つ人がたくさんいらっしゃるに違いない。

3章食べ方、4章考え方、すごくよかった。15秒噛まないで食べ物を舌に置くルールとか。「対症療法」の害を多くの人が認識して、近い将来に薬は半減するのではないかーーとか。氣は筋膜を流れる電気信号ではーーとか。こちらの方面を柱にしたスピ寄り健康本なども需要が高そう。

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 人間のからだは、自分で自分を元どおりにするシステムを持っている。人間が作った製品(手術)が精緻な人体に勝てるわけがない。からだのことを知って正しく使うこと、病気や不調の原因をきちんと知り取り除いていくことが大切。巽一郎「100年足腰」、2019.11発行。①諸悪の根源は、頭を前にする姿勢とその姿勢で歩くこと、つま先からの着地 ②壁背伸び、内もも歩き、足指にぎり・足指ほぐしを ③膝の軟骨の再生には、椅子に座り膝下をブラブラさせる ④骨盤低筋群を鍛えるには、四つん這いで左手・右足を上に(逆も)⑤食べ過ぎは病

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2023年05月28日

Posted by ブクログ

タイトル通り、ひざのみではなく100年足腰をつかい続けるための意識すべきことがギュっと詰まった本でした。

解剖学的な視点だけでなく、意識すべきライフスタイル(食事や姿勢、メンタル)をわかりやすく解説してます。

この手の本はたくさん読みましたが、
基本的なことから専門知識まで一般人でも分かりやすい言葉でよくまとめられていていました。

この本をみると、患者数から基本的な生活習慣でもいかに忘れ去られているかがよく分かります。人が健やかに生きる為には、基本的なことを日々続けることが大切です。(それが難しい。)

忙しい日々で忘れてしまってることを、再確認できる良い本でした。

『軟骨は再生できる』

この言葉はぜひ身近な大切な人に教えたいと思います。

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

1万人超の足腰を見てわかったこと。ひざ痛の多くは、手術をしなくとも、自分で解消できる可能性があるのです。痛みという結果だけでなく、原因に目を向けること。100年でも元気に長持ちするからだと心をつくりましょう。

まずは、内ももを意識して歩かねばと思いました。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

やはり筋トレの大切さを実感できた。
私的には、頭のつむじが上から引っ張ってもらうイメージで歩くようにしている。

そのためには、適度な筋肉が必要で、筋肉をつけるには、食事改善と睡眠が大切。

全ては生活スタイルをコツコツ変えていくこと。

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2022年03月02日

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