あらすじ
アンジュリーナには前世の記憶がある。日本という島国に生まれ、三十歳を前に死した。前世の自分はひどく醜かった。だが転生した今世では、公爵令嬢として約束された身分と、周囲が感嘆するほどの美貌を兼ね備えている――ゆえに、外見を褒める者たちを信じることができない。そんなある日、突如、海の向こうの大陸にある冷戦中のハードフィルト国王太子エヴァンとの結婚が決まる。そして彼は『不能』らしい。前世からブスが理由で男性に冷たく揶揄されていたことから男性不信だったアンジェリーナは、これ幸いと受け入れる。輿入れのためエヴァンの私船に乗ったアンジェリーナは、そこで自ら出迎えてくれたエヴァンに出会う。漆黒の髪、陽光に透ける榛色の双眸、彫りの深い整った顔立ち、美術品のごとく鍛え上げられた体躯……。思わずときめいてしまうが、彼は『不能』。これは形だけの結婚なのだ。
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甘々
前世の記憶があるせいで、自分に自信が持てないヒロイン。政略結婚で夫となったスパダリなヒーローにときめきくも、なんやかんやと初夜から逃げてしまう。結局、自分の前世の話を打ち明けてヒーローに受け入れてもらいマルッと解決し、イチャラブ新婚生活に突入します。短いお話なのでそこまで盛り上がりはないけど、まとまっています。ただ、宰相が前世の父親だったのは、あまりにもご都合主義かな。
色々気になる部分がある。
物語としては楽しく読ませて頂きました。
ただ、色々気になった事があります。
ヒーローは最初からヒロインに甘々の溺愛でしたが、ヒロインに惹かれたきっかけなどが何も見えて来ませんでした。流れから多分一目惚れなのかなぁ?と思いながら読みました。一番大事な部分が弱いのでずっとどこが好きなんだろう?と疑問がいっぱいでした。
ヒロインに関しては前世のトラウマに引きずられて卑屈すぎてあまり好感は持てませんでした。もう少し前向きなら良かったなぁと思いました。よくヒーローは訳も分からず待てたなぁと不思議でした。
色々とうーん?と思う事はありましたが全体的には普通に面白かったです。深く考えずに読むのが良いと思います。