【感想・ネタバレ】中国人が上司になる日のレビュー

あらすじ

ある日、わが社が中国企業の傘下に――そのとき、どうする?
クオリティよりスピード重視、政治を無視すると何もできない、面子を何より重視する、同じ国でも出身地によって全く特徴が違う、携帯の機種で社会的地位を判断・・・中国のビジネス習慣は日本とはこんなに違う! !

中国メディアで約10年勤務経験を持つ著者が、
中国企業で働く日本人や中国人ビジネスパーソンに取材を重ね
日中のビジネス文化の違いと、その付き合い方について分析する。


【目次】
プロローグ ある日、中国人はやってくる。
第1章 中国人社長がやって来た!
第2章 中国企業で働く、ということ
第3章 こんなに違う会社のしきたり
第4章 面子は時に仕事より大事
第5章 中国の常識は日本の非常識
第6章 中国人も戸惑っている



【本書の内容から】
●クオリティの日本人、スピードの中国人
●年下のエリート中国人と働くということ
●日本の会社は「給料が低い」?
●あの人誰? 謎のダウンロード社員
●「お父さんは何をしている人ですか」
●コネの有無が全てを決める
●「帰省時の自慢」のために頑張る
●爆買いする中間層と成金層
●「灰色収入」は悪ではない
●「ほうれんそう」なんて嫌いだ!
●中国企業で評価される人材とは?

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Posted by ブクログ

<目次>
プロローグ中国企業がすぐそこに
第1章中国人社長がやってきた
第2章中国企業で働く、ということ
第3章こんなに違う会社のしきたり
第4章面子は時に仕事より大事
第5章中国の常識は、日本の非常識
第6章中国人も戸惑っている
第7章お客様は中国人

確かに、中国の会社の仕事の進め方についての本
少ない。
そうした観点からすれば、おもしろい。

中国からの輸入をして30年、うち直近5年は、在上海。
やがて自分は、中国の会社でアルバイトをする気がする。

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2020年02月16日

Posted by ブクログ

14年ほど前に外資系に転職して今に至っています。アジアンの本社は転職したころはシンガポールでしたが、数年前から上海に変わっています、なし崩し的に。。。

私が変化を感じたのは、8年程前、シンガポールオフィスの社員が、本国及び英国人の前以外では、勤務時間中も中国語で会話をしていることでした。シンガポールオフィスに勤務する人たちは、国籍を問わず皆、中国語が共通語のようでした。この時、いずれ私の会社のアジアは、中国人か中国語をしゃべる人がコントロールするだろうと思い、中国語の勉強を始めました。

今も続けていますが、中国語が流暢に話せるとはとても言えるレベルではありませんが、読んだりメールしたりするのは、何とかできるようになりました。言い換えると、ヒアリングとスピーキングは全然使い物になっていないのが現状です。

そんな私ですが、現在の上司は日本人ですが、2年前に辛の上司が中国人になりました。また昨年10月からは、米国籍ですが中国人が上海オフィスに赴任しています。私も、この本になるように、中国人が事実上、上司になっていると思います。そんな私が帰省するときに本屋で目に留まったのがこの本でした。

以下は気になったポイントです。

・中国企業では、日本企業にありがちな、部門間調整や、根回しが必須の会議は通じない。行動力が無いと仕事にならない(p58)

・不完全でも、とにかく史上初のものを市場に出す、まずはユーザーの声をかき集めてその声をきき、どんどん改良していく(p70)

・ファーウェイは、北京の平均月収の3倍(3万元)だが、中国人の意見は、仕事内容からして高くない、体力のある若者たちだけが可能、996(毎日9時から午後9時まで、週6日)どころではない。(p75)

・その人個人よりも、その人の背景(家族や親戚)が大事というのは、中国社会の基本である(p103)

・爆買いの収束は、中国経済減速のせいというよりも、新たな関税法の適用で、爆買いのうま味が減ったことが原因ではないか(p114)

・面子よりも仕事が大事とは、日本人なら百も承知のことであるが、中国人にとっては、画期的な発想の転換である(p132)

・中国では、単なる顔見知りから始まり、友達(朋友)となり、関係が深まると親友(好朋友)、最高レベルは「自己人」である(p140)

・北京人は政治を語り、上海人は経済を語る、上海人いわく「北京のやつは政治しか語らない」であり、逆に北京人は「上海人は金が全てだね」となる(p149)

・今でこそ中国各地の料理店が日本に進出しているが、かつて日本の中華といえば、だいたいが広東料理であった(p153)

・中国人には灰色収入がある、臨時収入やアルバイト収入のことである、黒色収入と異なり、違法ではないが税金のかからない10割が可処分所得である(p188)

・ヒトの会社のたまに自分の能力を使うのは嫌、早く自分の会社を作りたい、というのが中国人の根幹にある(p191)

・中国語の発音はリズム感が強調されている、単語のなかに母音が多い、ことから外国人からは「声が大きい」と感じられるのではないか(p228)

・海底ろう(火鍋レストラン)では、、社員たちに権限を与えた、客から不満が出た場合、自分の判断で値引き等ができる(p244)

2020年1月26月日作成

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2020年01月26日

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