あらすじ
令嬢エリシェは突然行方不明になった父を捜すため男装して、父が消息を絶った近辺の城の城主、公爵レナードの小姓として働くことに。やがて伝説の義賊『黒獅子』に憧れて始めた武芸で公爵の信頼を勝ち取っていくが、ある日彼に女だということがばれてしまい!? アルドゥン王国シリーズ初のヒストリカル!!※本作品は提供元が宙出版からハーレクインコミックスに変更になりました。本編に変更はないので、重複購入にご注意ください。
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巡るべくして巡り合った二人
大義のために、お館様の小姓として自分を偽ってお城に潜入したお姫様だけれど、素敵なお館様を段々慕っていってしまう心の葛藤がいじらしい。
いつ、実は女性でしたと明るみに出るかなのですが、そこは御伽の国のラブロマンス。すこーしずつ、お館様も気づいたり、敢えてそれを利用してのラブシーンとかいい感じ。
二人の過去も現在も全てが赤い糸で織りなされていて、最後は文句なしのハッピーエンドで安心して一気に読めました。
先の他のレビューにもありましたが、揺るぎない愛を確かめ合う二人の絡みがサラッと、あっという間に話が完結した感は物足りなく同意です。
ウィリーが本来の目的のため、置き手紙をしてお城を去っていきますが、お館様がもっと必死で追っかけていくような場面とか、間一髪で危機を助け出す場面とか、困難を乗り越える辺りのお話の展開がもっと丁寧にページがあったら、もう涙物のハッピーエンドでしょうに。。。
でも美男美女のカップルのハッピーエンドは、いつでも楽しいエンターテーメントなので、5★としました。