あらすじ
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コーア・クリント、ハンス J. ウェグナー、ボーエ・モーエンセン、フィン・ユール……なぜ、デンマークから数々の名作椅子が生まれたのか。
デンマーク家具のデザインについて、前史、クリントが礎を築いた萌芽期(1910~30年代)、黄金期(40~60年代)、衰退期(70~90年代中頃)、再評価期(90年代中頃以降)を経て、現代に至るまでの変遷をわかりやすく紹介した書籍です。
写真、図(デザイナーの相関図など)、年表などを多用し、ビジュアルにも訴えます。
特に、デンマークに留学経験のある著者が、現在活躍中のデンマークのデザイナーへのインタビューを踏まえて、デンマーク家具デザインの最新情報を紹介しているのも本書の特徴の一つです。
[各章(CHAPTER)のポイント]
CHAPTER 1
家具デザインの歴史を理解する上で、押えておきたいデンマークの基礎知識や、デザインがデンマークに広く定着した背景などについて。
CHAPTER 2
ヴァイキングが活動していた頃から現代に至るまで、デンマーク家具がどのような変遷をたどってきたかの概略。
CHAPTER 3
コーア・クリントをはじめ、ハンス J. ウェグナー、フィン・ユール、ポール・ケアホルムなど、黄金期において特に活躍したデザイナーたちの生い立ちや実績について。
CHAPTER 4
家具デザイナーや建築家の活動を支えた、主な家具職人やメーカーについて。
CHAPTER 5
どのような流れで衰退期から再評価期へ向かっていったかの解説と、キャスパー・サルトやセシリエ・マンツなど現在活躍中のデザイナーたちの活動や考え方の紹介。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
名作家具について体系的に学びたかったので手に取った本。
写真や図を使った資料が豊富で、初学者にもわかりやすい説明で書いてあるので楽しみながら読むことができた。
ここまでデザイナーやメーカーの関係性をわかりやすく図式化するのは相当大変だったのでは、、
Posted by ブクログ
デンマークはデザインの国だっていう話。
黄金期から現代まで家具デザイナーを作品の写真と共に紹介してる本。
デンマークの家具だけじゃなく建築や生活用品まで、ここまでデザイン性が高くなった原因が知りたい。
Posted by ブクログ
北欧家具が好きだけれど、ちゃんと勉強したことがなかったので。
デンマーク家具とあるけど、9割9分椅子の話。デザイナーと家具職人・メーカーの掲載が多い。
日本でいう明治や大正生まれのデザイナーたちが、現代にも残る名作椅子を作り出していることにびっくりしてしまう。
そもそも日本では元々床座り文化な上、今でもデザインを学ぶ教育機関に家具コースというのは聞いたことがない。暗く長い冬に家時間を快適に過ごす心がけが、家具を重要視する素地に繋がったのかなと思った。
今まで意識したことがなかったけど、デンマークはドイツに隣接しているから、バウハウスの理念が波及しているのだなということ、ヴィンテージにはマホガニーやチークが多く現在は白木が多い理由が分かった。