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Posted by ブクログ
「ことば」について学んでいくと、必ずこの本にたどり着く。
一次的言葉と二次的言葉。
コミュニケーションと言葉の関係
冬の長期休みでじっくりと読み深めたい。
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被験児Nが使うニャンニャンという音声が四足獣や毛束状のものに対して用いられていて、さらに応用としてニャンニャンクック(白房の付いた靴)や、クロニャンニャン(黒斑の犬)などのように使われている、ということを知って感じたのは、古代人の語彙形成も最初期はこのような感じだったのではないかということ。
ことばは外的事物を指示すると同時に、発話者のその事物に対する恣意性をも表し、言い表したい語がなければ創造や借用によって表現技法を豊かにしていく、という意味合いのことを著者が書いているが、古代人も、生活の中で自らの感受したものを感覚や印象によって自分の中で整理、関連付けをし、音声に様々な、しかし一定の法則に則った意味を持たせてきたのではないか。
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子供が産まれてどうやって言葉を獲得するか気になったので。m、b音から発音するとかどういう言葉をしゃべるとか具体的なことを知りたかったけどどちらかというと人間が言葉を話すとはどういうことかという部分に視点が置かれてそれはそれで良かった。確かに赤ちゃんが言葉を話す前には「母など周りの環境」「コミュニケーションを取ろうとする姿勢」「発音する声帯」「事物を象徴するシンボル性の概念の獲得」など様々なことが揃わないといけないことが分かった。
Posted by ブクログ
こどもが言葉を獲得することを、発達の一部とみなし、ことば獲得に至るまでに、こどもが高めていくコミュニケーション力についても論じている。30年以上前に書かれたものだが、興味深い点が多かった。逆に、この30年あまり、著者が提議している課題がどれほど研究されてきたのか、あおの成果も興味が湧いた。
(2015.7)