あらすじ
ことばを話し、笑い、手を使ってものを造る。また群れをなして社会を形成し、時間を考え、学習し、死の恐怖を知る。いずれも人間にのみ備わった能力である。その人間としての機能を司る中枢、すなわち脳の働きと、知性、感情、行動との関連をとらえ、人間の全体像を明らかにする。教育をはじめ、あらゆる領域に対する問題提起の書。
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Posted by ブクログ
脳生理学の研究者である著者が、人間の社会や文化のさまざまな事象について語ったエッセイ集です。
「食べること」「交わること」「群がること」あるいは「考えること・書くこと」「喜ぶこと・悲しむこと」「笑うこと・泣くこと」などの項目が立てられており、こんにちでは養老孟司や茂木健一郎が手がけている脳科学エッセイの走りのような内容です。養老がしばしば論じる身体性や茂木が論じる創発性に通じるような発想も、ところどころに見て取ることができるのも、おもしろく感じました。
Posted by ブクログ
脳の生体から見た、人間の成長が書かれてある。この本…脳と人間のメカニズムを知って子育てすれば、知らないのとでは違うだろうな。教育学の講義で紹介され出会った本。持っててもいい一冊
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ことばを話し、笑い、手を使ってものを造る。
また群れをなして社会を形成し、時間を考え、学習し、死の恐怖を知る。
いずれも人間にのみ備わった能力である。
その人間としての機能を司る中枢、すなわち脳の働きと、知性、感情、行動との関連をとらえ、人間の全体像を明らかにする。
教育をはじめ、あらゆる領域に対する問題提起の書。
[ 目次 ]
人間とはなにか
人間の祖先
人間の身体を操る神経系
人間の脳の構造
人間を形成する脳
人間の生きる姿を支える脳
人間の脳のハードウェアとソフトウェア
健康であること
食べること
交わること〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
夏季スクーリングの教育学概論を受講した折に薦められた一冊。年代的に少し古い作品である。
人間であるとは、
生まれたままの状態から「教育」されることにより、次第に人間らしく成長していくものである。
また、
脳の発達過程を追うことにより、子育てにとって大切な節目というものを理解することができる。
さらに、
「野生児教育」についても興味深く読むことができた。