あらすじ
成立は12世紀、平安末期と言われる。本朝(日本)、天竺(インド)、震旦(中国)、すなわち当時認識していた全世界に伝わる仏教譚を集めた類聚説話集。本巻の舞台は天竺。釈尊の生涯や伝説、修行、各種霊験、因果応報……綿々と伝わる教えを壮大なスケールで、ときにユーモラスに展開する。講談社学術文庫刊『今昔物語集』(一)~(五)より現代語訳を抽出し、一冊に再編集。
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Posted by ブクログ
人間界に降りた釈迦の生誕譚から入滅、入滅した後にまで及ぼした影響、生前譚などが載せられている巻一から五までを収録。お釈迦様は生まれた時から人間離れしていた。個人的に面白いと思ったのは巻一生誕譚と巻五の生前譚。生誕譚は摩耶夫人の脇から生まれ、一国の王子として育ち、それに鬱屈として仏道に入る。相当な鬱だったのだなぁ。生前譚は巻五。釈迦の前世は多くあり、必ずその近くに弟子たちがいる。ある時は共に過ごしある時は狩られある時はその身を捧げて血肉となる。そのほかにも教訓めいた話も多く王となって慢心した狐の話や空を飛びたいと鶴に願った亀の話など。動物が登場人物になると途端に楽しくなった。