【感想・ネタバレ】自律と他律の問題。 story2 ジョシィ文庫のレビュー

あらすじ

看護師・佐伯美樹子はバツイチのシングルマザー。一度目の結婚で、自分の妹と夫が浮気をするというひどい裏切りにあい、その後のセフレも、医師としては立派だが下半身ユルユル男!己の男運の悪さに嫌気がさし、ひとりで生きていこうと決意。そんな時、身体だけの関係だった男・小松崎圭吾の子どもを妊娠していることが判明、しかし美樹子は父親を“なかったもの”とし、樹と名付けた子どもをひとりで育てることにした。母ひとり・子ひとり、支えてくれる頼もしい友人たちに囲まれ幸せに暮らしていたが、ひょんなことから、圭吾がふたりの前に現れる。もちろん、彼に樹のことを知らせるつもりは一切なかった。だが圭吾は食い下がる。しかも「あの子は、俺の子だろう? 美樹子、結婚しよう」とまで言い出す。激しく拒絶する美樹子。いったいこの男の何を信じろというのか。金輪際、自分たちの前に姿は見せるなと告げ、しばらく彼は姿を現さなかった。しかし、思ってもみない形で圭吾は美樹子の前に――!?「ムーンライトノベルズ」(「小説家になろう」グループ)での大人気作品が、ジョシィ文庫『理性と感情の問題。』でもお馴染みの瑞樹奈穂のイラストで配信スタート!目を離せない第2回!(この作品はウェブ・マガジン:ジョシィ文庫 Vol.6に収録されています。重複購入にご注意ください。)

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社会派?

軽い気持ちで読んでいたら、なかなか重かった。主人公やその仲間達の歯に絹を着せぬ物言い、子気味のいい丁々発止が重さを大分緩和しているんだと思う。これは恋愛ものではなかったんだ!?

我が子の親権問題、シングルマザーに対する偏見、育児放棄、DV、児相。何が子供にとって幸せか?親のエゴのために子供の未来の可能性を狭めてしまうのか?

自分にない設定と環境なので、ニュースで聞いても今一つピンと来なかったんだけど、主人公を通して、こういうことなんだと考えさせられた。幼児の口から世の中のもんだを語らせるところなど、とても巧く、変な言い方だけど、無駄なく描けていると思う。読む価値あり。皆んな上手く着地できるといいな。

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2020年07月18日

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