あらすじ
本当のホンネを見つけるのは難しい。同じ質問をされても、質問する相手や問われる状況、時と場合によって感じ方が違い、答えが変わる。自分でも何がホンネかわからないほど。だから、他人にホンネを訊いても、なかなか本当のところがわからない。けれども、互いのホンネがわからないことには、組織や集団はうまく機能しない。相互理解が進まず、課題の共有もできない。「訊けない上司」と「いえない部下」がチームづくりを阻害するのは、どの会社でもあることだ。「言いたいことがあるなら言いなさい」と言われても、部下はホンネを言えないもの。言ったら上司に怒られる、ということさえある。酒の席でも、言いたいことを言うのは上司ばかり。それでは上司と部下の相互理解にはほど遠い。本書では、ファシリテーションの第一人者が、互いの理解を深め、人と人との絆を強くするための、ホンネを引き出すテクニックを、具体的かつ実践的に解説する。
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Posted by ブクログ
ホンネを引き出すための質問手法や環境設定をわかりやすく解説。ホンネをうまく引き出したり、語れるようになることで、集団の力を向上したり、対立を解決できるようになることも示してくれています。夫婦間や会社で喧嘩している場合には、ぜひ一度読んでみてほしい本です。
Posted by ブクログ
面白いです。聴き手が、どのような態度で話を聴けば、相手がホンネで語ってくれるのか、分かります。
内容としても分かりやすく書かれています。自分が、どのような態度で相手の話を聴いているのか、客観的に考えさせてくれるきっかけとなりました。
Posted by ブクログ
◆結論 ~ 星の数 ~
★★★★:自分の知り合い、友人、家族全員が読んで欲しい(20%)
◆感想文 ~ 読む前、読んだ後 ~
◇読む前の感想
ファシリテーションについて勉強中であり、堀公俊さん(以下、著者)の本は一通り読んでおきたいなぁ・・・という活動の一環で読もうと思いました。
◇読んだ後の感想
今まで読んだ著者の本の中では、一番面白かったです!
・・・というか、過去読んだ著者の本の内、面白いと言う印象の本は無い・・・。(汗)
しかし、冷静になって考えてみたら、過去私が読んだ本はほとんどがテキストであったため、重視すべき品質が違う・・・のでしょうね、きっと。
新書であるため、そのことについて冒頭で裏付けの無いことを書くかもという断りを入れつつ、話が展開されます。
その断りの通り、著者のプロファシリテータとしての事例が豊富です。
秀逸なのは、これなんです!
これらの事例はどれもこれも、綺麗事では済まない生々しい物語が綴られており、大変興味深い内容でした。
特に「夫婦喧嘩編」、「自ら家庭内でリーダーズインテグレーション編」、「娘の進路相談編」は、強く印象に残りました。
以下、特に良かった点、気になった点を箇条書きでピックアップします。(P数字はページ)
■「相互規制がホンネの邪魔をしている」(P35)
→ 相互規制≒自己規制の悪循環のこと
■「ヒーロー・インタビュー」(P76)
→ 鉄板アイスブレークらしい。(パーソナル・ヒストリーとの違いは不明。)
■「語りたい人が語る。」(P80)
→ ホンネを出す上で効果的だったグランドルールの例。まあ、確かに、僅かでも強制があると、逆効果になるのは当然・・・と言われれば当然なのだが・・・。ううーむ・・・。
■「パーソナル・ヒストリーを語らせる」(P85)
→ 鉄板アイスブレークらしい。(ヒーロー・インタビューとの違いは不明。)
■「逆にいえば、相手の反応が読めない人は、いくら質問力を鍛えても、残念ながらうまくいかないということです。」(P122)
→ 納得。観察眼は超重要。
■「数の力でホンネを引き出す」(P124)
→ 自分を紹介する項目を50~100ぐらい書かせるエクササイズ。これやったら相当な自己開示になる。相手との同意の上(←当然だが)やってみて、実際に効果を確かめてみたい。
■「言葉以外の表現を使う」(P126)
→ 要は、ネガティブな意見は集めにくいが、集めるための実践事例。(例、「すっきりしたか、もやもやしたか、どちらかに手を挙げてください。」←手を挙げさせることも表現の一つ。)
(参考:評価基準)
★★★★★:座右の書である、または、座右の書とすべきである(10%)
★★★★:自分の知り合い、友人、家族全員が読んで欲しい(20%)
★★★:「費用と時間」をかけても読んで欲しい、「内容」が非常に良い(30%)
★★:暇な時間で読めば良い(20%)
★:読んでも良いが強く薦めない、他にもっと良い本がある(20%)
Posted by ブクログ
積極的に相手の話を聴く
・相手に本気で関わろうという積極的な態度を見せている
・相手自身や相手の興味や関心のあるものに焦点をあてている
・相手を受け止めようと努力し、その気持ちを伝えている
うなずき上手は引き出し上手
相手の本音を引き出そうとするなら、まずは自分が本音で語ることが重要
体は正直にホンネを語っている。常に相手を観察しないといけない。質問や指摘で相手に刺激を与え、相手の反応を読み取る。それに応じてまた刺激を与える。
相手の反応の読めない人は、いくら質問力を鍛えても、残念ながらうまくいかない。頭の中からわき出る吹き出しを読む。わからないことは相手に尋ねる。
Posted by ブクログ
ファシリテーションによる自己開示の促し。リーダーズ・インテグレーションの「リーダーについて知っていること」「知りたいこと」「リーダーに知っておいてほしいこと」「メンバーがリーダーにできること」の四つの質問はなるほどと納得した。実例やエクササイズも多く、興味深かった。
09-105