【感想・ネタバレ】エロスでよみとく万葉集 えろまんのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年08月31日

もっと生々しい恋愛の感情や性愛に関する表現が盛り込まれているかと思った。落ち着いてパラパラと読み返すとそこそこのものは書き込まれているようにも思った。本のタイトルから期待が大きすぎたのかもしれない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月01日

籠もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち この岡に 菜摘ます児 家聞かな 名告らさね そらみつ 大和の国は おしなべて 我こそ居れ しきなべて 我こそいませ 我こそば 告らめ 家をも名をも

その籠、ナイスだね。スコップもセンス抜群だね。超おしゃれな籠とスコップ持って、この岡で若菜を摘んでるそこの...続きを読む君、家はどこ? 名前を教えて。見てごらん、視界の限り、大和は俺が治める国さ。隅から隅まで俺の息がかかっているんだぜ。俺こそ教えてやるよ、家も名前もね。
(巻第一・一)雄略天皇

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Posted by ブクログ 2020年01月07日

タイトルにひかれ手に取った一冊。古典を味わい尽くす十分な知識を持っているわけではないのですが、「エロ」から万葉集を読み解くというコンセプトに惹かれました。
確かにエロい要素が詰まった歌がたくさんあるのですね。また多くの歌が掲載されていることの効用として、古典における語句の使い方で頻出するケースがある...続きを読むことがわかり、学生時代にこういった数をこなす勉強をしていれば古典に対する成績ももう少し違ったものになったのではないかと思いました。また万葉集の時代には「ひらがな」が存在しておらずすべて(音を当てた)漢字で表記されていたんですね、これも学校の教科書を読むだけではわからなかった発見です(もしかしたら習っていたかもしれませんが…)。
それにしてもそれぞれの歌を読んで想うのは、現代との生活環境の違いからくる男女間のコミュニケーションのあり方についてです。携帯やスマホはなく、お互いの住まいを訪れるため移動するにしても効率的な交通手段もない時代、ちょっとした意志疎通にもそれは相当な時間、というか日数を要したわけです。それゆえ「逢う」ということ自体がもつ意味が現代とはまったく違っていたのでしょう。また自然光を中心とした暮らしですから、「夜」の暗さが現代とは段違いなはず、当然エロな営みにおいても”暗さ”が支配するなかでのことだったでしょう。
そう考えるとこの時代にあっては現代より格段な想像力が育まれ、またそれを駆使した生活が営まれていたのではないか、そんなふうに想えるのです。

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